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越前若狭のふれあい 特別号 NO.27 2014年6月4日現在

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大飯発電所3、4号機の運転差止請求訴訟で請求を認める判決が出ましたが、当社は控訴審で引き続き安全性を主張していきます

【大飯発電所3、4号機運転差止請求訴訟の概要】
裁判所:福井地方裁判所(樋口英明裁判長)
原 告:189名
被 告:関西電力
提訴日:平成24年11月30日

 平成26年5月21日、福井地方裁判所で当社大飯発電所3、4号機の運転差止めを求めた訴訟の判決言い渡しが行われ、運転差止めの請求を認める判決が出ました。
 当社は、これまでの主張が裁判所にご理解いただけなかったことについて、誠に遺憾であると考えており、5月22日に控訴し、判決は確定していません。引き続き、控訴審において大飯発電所3、4号機の安全性について主張してまいります。
 当社としましては、今後も引き続き、新規制基準適合性に係る審査に真摯、かつ迅速、的確に対応し、安全性が確認されたプラントについては、立地地域の皆さまのご理解を賜りながら1日も早く再稼動できるよう全力で取り組んでまいります。

社外の有識者を主体とする「第6回原子力安全検証委員会」を開催しました「再発防止対策に風化の兆しが認められず、日常業務の中で継続的に改善を図っていた」等の評価をいただく

第6回原子力安全検証委員会
第6回原子力安全検証委員会

 当社は、平成26年5月12日に第6回原子力安全検証委員会(委員長・渡邉一弘氏〔弁護士〕)を開催しました。
 今回は、「美浜発電所3号機事故再発防止対策の実施状況」、「安全文化醸成活動の実施状況」、「原子力発電の自主的・継続的な安全への取組み状況」について審議を行いました。
 審議の結果、「美浜発電所3号機事故再発防止対策の実施状況については、再発防止対策に風化の兆しが認められず、日常業務の中で継続的に改善を図っていた」等の評価をいただきました。
 当社は、今後も引き続き、原子力発電の信頼を回復するため、社外有識者から助言をいただきながら、世界最高水準の安全性の向上に向けた取組みを着実に進めてまいります。

  • 原子力安全検証委員会…「美浜発電所3号機事故再発防止対策」、「安全文化醸成活動」、「原子力発電の自主的・継続的な安全への取組み」について検証・助言をいただくための社外有識者を主体とした組織

主な審議結果

【美浜発電所3号機事故再発防止対策の実施状況】

〈確認した結果〉

再発防止対策に風化の兆しが認められず、日常業務の中で継続的に改善を図っていた。
再発防止対策における各実施項目が設定された目的等を理解していた。

〈今後注目すべき点〉

美浜発電所3号機事故以降に入社した社員等が増えてくるなかで、事故の経緯や対策立案の背景が関係者に理解されてこそ、日常業務に定着した各対策は意味あるものとなる。日常業務の中で再発防止対策が実施されているかだけでなく、こうした風化防止が新たな施策も含めて取り組まれ、継続的な改善を図っているかについても確認していく。

【安全文化醸成活動の実施状況】

〈確認した結果〉

シビアアクシデント(重大事故)等に対する取組強化に伴って、評価の枠組みが見直され、評価者は見直された枠組みを理解して評価を実施していた。
重点施策は計画通り進捗しており、年度目標の達成状況は評価され、次年度の取組みの方向性が検討されていた。

〈今後注目すべき点〉

ここまで出来たから安全であると考えるのではなく、どこまで安全性を高めても、まだリスクは残っていることを常に意識し、原子力発電の安全性を持続的に向上させなければならないとの考え方が浸透し、活動が実施されているかについて確認していく。

渡邉委員長(左)と東副委員長(右)
渡邉委員長(左)と東副委員長(右)

【原子力発電の自主的・継続的な安全への取組み状況】

〈確認した結果〉

最新知見や教訓等を反映する仕組みの運用が地道に継続されており、安全性の更なる向上を目指した安全対策が、計画に基づき適切に進捗・実施され、その実効性が継続的に維持されていた。

〈今後注目すべき点〉

安全性の更なる向上を目指し、安全対策が絶えず計画、実施され、その結果を評価し、継続的な活動となっているかについて確認していく。

原子力安全検証委員会の審議結果、ご意見の詳細は、当社ホームページをご覧ください。
http://www.kepco.co.jp/energy_supply/energy/nuclear_power/m3jiko/c_anzen/

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