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若狭トピックス

越前若狭のふれあい 特別号 NO.10 2011年11月30日現在

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東日本大震災にかかる関西電力原子力発電所の対応
東京電力福島第一原子力発電所事故等を踏まえた取組み状況について

 この度の東日本大震災により、尊いお命を亡くされた方々のご冥福を心からお祈りするとともに、被災された方々やご家族をはじめ、関係する皆さまに、心からお見舞い申し上げます。
 当社は、東京電力福島第一原子力発電所の事故を、同じ原子力事業に携わる者として、大変重く受け止めており、今回のような事故を絶対起こさないとの決意のもと、原子力発電所の安全確保に全力で取り組んでいます。
 今回本誌では、「平成23年東北地方太平洋沖地震の知見等を踏まえた原子力施設への地震動及び津波の影響に関する安全性評価実施計画書の提出」、「福島第一原子力発電所事故を踏まえたソフト面等の安全対策実行計画の策定」、「大飯発電所4号機の安全性に関する総合評価(ストレステスト)に係る報告書の提出」ならびに「運転中の原子力発電所における今後の定期検査予定(コーストダウン運転)」についてお知らせします。
 当社は、引き続き、安全を最優先に原子力発電所の安定運転に努め、電力供給力の確保に最大限努力するとともに、福島第一原子力発電所事故を踏まえた安全性向上対策を速やかに実施してまいります。
 また、今後も、新たな情報が得られ次第、迅速かつ的確に必要な対策を追加・実施し、原子力発電所の安全確保に全力で取り組んでまいります。

平成23年東北地方太平洋沖地震の知見等を踏まえた原子力施設への
地震動及び津波の影響に関する安全性評価実施計画書の提出について

1.概要
 平成23年11月11日付けで原子力安全・保安院による「平成23年東北地方太平洋沖地震の知見等を踏まえた原子力施設への地震動及び津波の影響に関する安全性評価の実施について(指示)」により、原子力安全・保安院として今後耐震バックチェックを実施していくにあたり、原子力安全・保安院における中間評価の段階で妥当性について改めて検証する必要性があるとされている課題及び平成23年東北地方太平洋沖地震から現時点までに得られている知見を踏まえる必要があることから、新たに津波堆積物の調査、周辺斜面の安定性に関する影響評価の指示が出され、11月18日、安全性評価に係る実施計画書を取りまとめ、原子力安全・保安院に提出しました。

「耐震バックチェック」とは……
平成18年の「原子力施設の耐震基準を定めた耐震設計審査指針」の改訂に伴い、電力会社が実施している一連の耐震安全性確認作業

2.指示内容
1津波堆積物の掘削調査を行い、美浜発電所、大飯発電所及び高浜発電所に対する影響評価
2基準地震動の変更に伴う周辺斜面の安定性の再評価及び当該再評価を踏まえた安全上重要な施設等への影響評価

ボーリング調査(イメージ)

3.実施内容
(1)津波による影響評価

  1. 津波堆積物については、平成23年10月24日から、三方五湖及びその周辺において、日本原子力発電株式会社と独立行政法人日本原子力研究開発機構とともにボーリング調査を実施中ですが、指摘されている天正地震による津波に関する評価を早期に進めます。
  2. 津波堆積物調査結果も踏まえた数値シミュレーションにより美浜発電所、大飯発電所及び高浜発電所における津波高さを算定します。
  3. 数値シミュレーションから得られる津波高さに対する各発電所への影響評価を実施します。

(2)周辺斜面の安定性評価
 地震による発電所内の斜面の安定性について評価を行い、原子炉建屋など安全上重要な施設等への影響について評価します。

4.実施工程(予定)

実施工程(予定)

福島第一原子力発電所事故を踏まえたソフト面等の安全対策実行計画の策定について当社の安全性向上対策の取組み状況について(大飯発電所の対策状況:平成23年10月28日現在)

※クリックすると拡大画像がご覧いただけます。【PDF:2.33MB

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