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美浜発電所、高浜発電所、大飯発電所各1号機の原子炉を「止める」「冷やす」、放射性物質を「閉じ込める」ための主要な10施設について、「基準地震動」の揺れに対する耐震安全性を評価した結果、安全機能が確保されていることを確認しました。
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《抜粋》美浜発電所1号機の主要な10施設の耐震安全性評価
評価したすべての施設において、想定される揺れの強さよりも、当社の設計上要求する設備の強さが上回っている(=耐震安全性は確保されている)ことを確認しました。 同様に、高浜1号機、大飯1号機でも、主要な10施設の耐震安全性が確保されていることを確認しました。
最終報告に向け、上記の中間報告の10施設に加えて、熱交換器やタンクといった関連施設や、配管を支えるサポート部分など、安全上重要な機器と強い結びつきがある関連の設備も評価します。また、建物を支えている基礎地盤、土木構築物、原子炉建屋の周辺の斜面や津波の影響についても評価します。
今後は、中間報告に対する国の指導や、新たな研究結果などを都度反映させながら、平成21年9月までに耐震安全性評価の最終報告を取りまとめる予定です。
発電所に近い、「白木一丹生断層」「若狭湾西部のA断層(Fo-A)」等は、なぜ今まで分からなかったの?
これらの断層については、従来の調査でも把握しておりました(活断層とは評価していなかった)が、今回、海上音波探査等の最新の技術を用いた詳細な地質・地盤調査を行ったり、活断層の疑いがある地形に対しては、より厳しい判断基準で評価した結果、活断層として評価しました。 なお、これらの断層において、考えられる最も大きな地震が発生しても、原子力発電所の主要な施設の安全機能が維持できることを確認しています。
たくさんの断層が一緒に動いても、今の評価で大丈夫なの?
今回の詳細な地質・地盤調査の結果を踏まえ、活断層が一緒に動く可能性のあるものについては、複数の断層をひとつの活断層とし、より厳しい判断基準で評価しました。その結果に基づき地震動を策定し評価した結果、原子力発電所の主要な施設の安全機能が維持できることを確認しています。 なお、美浜発電所の敷地から比較的近距離にある野坂断層と若狭湾東部のB断層については、つながっていないと判断しましたが、念のため連動して動いた場合の評価を行っており、今回策定した基準地震動を超えないことを確認しています。
発電所は古くなっていくのに、設計した時の強度で評価しても大丈夫なの?
運転開始後30年を超えるプラントについては、機器を使うことによる機能低下などの事象を予想し、その結果を踏まえて追加的な監視や補修等を実施していくといった、高経年化対策を実施しており、地震が起きても経年劣化による影響は少ないものと考えています。 高経年化対策の中では耐震安全性評価も行ってきていますが、今回策定した基準地震動に基づいた耐震安全性評価を今後行っていく予定です。
高浜発電所でプルサーマル計画を進めても大丈夫なの?
今回の中間報告では、高浜発電所1号機の耐震安全性を評価しましたが、プルサーマルを実施する3、4号機も同様の思想で設計されているため、耐震安全性に問題がなく、プルサーマル計画に与える影響はないと考えています。 なお、高浜3、4号機については、最終報告までに耐震安全性の評価を行っていく予定です。
東京電力柏崎刈羽発電所では変圧器の火災が発生したけれど、関西電力の原子力発電所でも同じことが起きないの?
火災の起きた変圧器は、変圧器と電気の通る母線部分とで基礎の構造が違うため、お互いの基礎がずれたことが火災を起こす原因になったと考えられますが、当社の発電所では変圧器と母線部分は、右図のように、すべての発電所で同じ基礎や岩盤の上にあることを改めて確認しており、こうした原因で火災が起きる可能性は少ないと考えています。
中間報告資料については、当社ホームページをご覧ください。 http://www.kepco.co.jp/pressre/2008/0331-1j.html