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若狭トピックス

 
越前若狭のふれあい 特別号No.3 2008年4月

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1.地質・地盤調査について

地質・地盤調査(平成18年8月〜平成20年3月)は、海上では音波探査等を、また陸地ではボーリング調査や地面に溝を掘って直接断層を確認するトレンチ調査等、詳細な調査を実施しました。
そのデータに基づいて、活断層と考えられる特微的な地形の有無を調査したり、別々の断層が地下でつながっている可能性なども想定し、活断層の規模をより厳しい判断基準で評価しました。

耐震安全性の評価において考慮した主な活断層
耐震安全性の評価において考慮した主な活断層

主な地質・地盤調査の概要  
海上での音波探査敷地から半径約5kmの海域を中心に、最新の調査技術(ジオパルス・マルチチャンネル音波探査)により、海底の地質構造を探査。 海上での音波探査による調査
海上での音波探査による調査
トレンチ調査
地面に溝を掘リ、直接断層を確認する調査。
熊川断層でのトレンチ調査
熊川断層での トレンチ調査
ボーリング調査
発電所の敷地内や、敷地周辺で詳細なボーリング調査を実施。

発電所構内での
ボーリング調査

発電所構内でのボーリング調査
美浜発電所の周辺については、日本原子力発電株式会社の敦賀発電所および、独立行政法人日本原子力研究開発機構のもんじゅに近いことから、3社で協調して、調査・評価を実施してきました。

2.基準地震動の策定について

詳細な地質・地盤調査の結果から、発電所の敷地に最も影響を及ぼすと考えられる活断層として、美浜発電所においては「若狭湾東部のC断層」(活断層の長さ:約18km)、高浜発電所・大飯発電所においては「若狭湾西部のA断層(Fo-A)」(活断層の長さ:約23km)を選定し、地震による揺れの強さや大きさを評価しました。美浜発電所・大飯発電所は最大加速度600ガル、高浜発電所は最大加速度550ガルの基準地震動(従来の約1.5倍)を策定しました。

  基準地震動の比較
  美浜発電所 高浜発電所 大飯発電所
従来 405 360
370(直下地震)
405
600 550 600

数字は最大加速度:単位=ガル
*ガルとは 地震動の加速度の単位。揺れの強さを震度よりも正確に表す。これにより、発電所に与える地震動の大きさが分かる。

●地震の揺れの強さの解析の流れについて(イメージ図)
 新指針に照らした地質・地盤調査結果から策定された基準地震動に対して、各施設個々の揺れの強さを解析しました。

基準地震動の策定について
基準地震動の策定について

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