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原子力事業本部
かんでんトピックス
今回は、日本でエネルギー価格が上昇している理由と、電気を安全に安定してお届けするための取組みについて、お伝えします。
どうして燃料代、電気代が上がっているの?
日本は現在、約8割を火力により発電していますが、火力発電に必要な原油、天然ガスや石炭といった化石燃料のほとんどを輸入に頼っているため、海外情勢の変化の影響を大きく受けます。
最近では、産油国の増産見送りや、ロシアによるウクライナ侵攻により、化石燃料(石油や天然ガスなど)の価格が大きく上昇したため、約8割を火力発電に頼る日本の電気料金も上昇せざるをえない状況です。
●原油、LNG(液化天然ガス)の市場価格の推移
出典:資源エネルギー庁発行『さいくるアイ』
一方、原子力発電の燃料となるウランは海外から輸入していますが、化石燃料とは異なり産出国に偏りがなく、政情の安定した国々に分散しているので、供給が安定しています。
ウランは少しの量で大量の電気をつくることができ、一度取り替えると1年以上発電できます。また、使い終わったウラン燃料は再処理することで再び燃料として使用できることなどから、準国産エネルギーと位置づけられています。
●100万kWの発電設備を1年間運転するために必要な燃料
出典:経済産業省 資源エネルギー庁HP
電気を安全に安定してお届けするために大切なことは?
化石燃料のほとんどを輸入している日本では、電気を安全に安定してお届けするために、さまざまな発電方法の特徴を理解し、バランスよく組み合わせることが大切です。この組み合わせ、すなわち「エネルギーミックス」を考えるうえで重要となるのが、「安全性」(Safety)を大前提に、「安定供給」「経済効率性」「環境への適合」(3E)を同時達成すること(S+3E)です。
原子力発電は、安定したコストで自然条件に左右されることなく、たくさんのエネルギーを生み出すことができ、発電時に二酸化炭素を排出しないことから、エネルギー資源の乏しい日本において重要なベースロード電源として位置づけられています。
●各電源の特徴(メリット・デメリット)
資源エネルギー庁発行『さいくるアイ』を基に作成
出典:経済産業省 資源エネルギー庁HP
当社は引き続き、安全性の確保を最優先に、
原子力発電所の安全・安定運転に万全を期してまいります。