個人投資家のみなさまへ(関西電力グループについて)
当社グループの2024年度の業績に関しまして、「連結経営成績」「セグメントの業績」を中心に掲載しております。
2025年3月期の経営成績
当社グループは、2024年、長期的な方向性を見据えながら、中期経営計画の今後2カ年の内容をアップデートし、計画に掲げた取組みを強力に推進してまいりました。
収入面では、販売電力料収入が増加したことなどから、売上高は4,337,111百万円と、前年度に比べて277,733百万円の増収(+6.8%)となりました。
支出面では、他社購入電力料が増加したことなどから、営業費用は3,868,234百万円と、前年度に比べて537,791百万円の増加(+16.1%)となりました。
また、英国で配電事業を行うエレクトリシティ・ノース・ウエスト社の株式の一部を売却したことに伴い、61,412百万円を特別利益に計上しました。
この結果、当年度の連結経営成績は以下のとおりとなりました。
連結経営成績 (単位:百万円)
2023年度 | 2024年度 | 増 減 | ||
---|---|---|---|---|
売上高 | 4,059,378 | 4,337,111 | 277,733 | 6.8% |
営業損益 | 728,935 | 468,877 | △260,058 | △35.7% |
経常損益 | 765,970 | 531,686 | △234,283 | △30.6% |
親会社株主に 帰属する 当期純利益 |
441,870 | 420,364 | △21,506 | △4.9% |
総販売電力量(小売、他社 計) (単位:百万kWh)
2023年度 | 2024年度 | 前年度比(%) | |||
---|---|---|---|---|---|
総販売電力量 (小売、他社 計) |
134,710 | 156,027 | 115.8 | ||
小売販売 電力量 |
117,246 | 115,521 | 98.5 | ||
電灯 | 31,416 | 32,902 | 104.7 | ||
電力 | 85,830 | 82,619 | 96.3 | ||
他社販売 電力量 |
17,464 | 40,505 | 231.9 |
(注)
- 1.エネルギー事業のうち当社の数値を記載している。
- 2.総販売電力量は、決算短信提出日(2025年4月30日)現在において、把握している電力量を記載している。
- 3.四捨五入の関係で、合計が一致しない場合がある。
発受電実績 (単位:百万kWh)
種 別 | 2023年度 | 2024年度 | 前年度比(%) | ||
---|---|---|---|---|---|
発受電電力量 | 自社 | 水力発電 電力量 |
13,554 | 13,655 | 100.7 |
火力発電 電力量 |
39,230 | 39,932 | 101.8 | ||
原子力発電 電力量 |
42,085 | 48,634 | 115.6 | ||
新エネルギー 発電 電力量 |
11 | 12 | 103.5 | ||
他社 受電 電力量 |
48,396 | 62,660 | 129.5 | ||
揚水発電所の 揚水用 電力量 |
△2,909 | △3,128 | 107.5 | ||
合計 | 140,367 | 161,765 | 115.2 | ||
総販売 電力量 |
134,710 | 156,027 | 115.8 | ||
出水率(%) | 96.8 | 98.2 | - |
(注)
- 1.火力発電電力量は、汽力発電電力量と内燃力発電電力量の合計である。
- 2.新エネルギー発電電力量は、汽力発電設備におけるバイオマスと新エネルギー等発電等設備における太陽光による発電電力量である。
- 3.発受電電力量と総販売電力量は、提出日(2025年4月30日)現在において把握している電力量を記載している。
- 4.揚水発電所の揚水用電力量とは、貯水池運営のための揚水用に使用する電力量である。
- 5.2023年度出水率は、1992年度から2021年度までの30カ年平均に対する比である。2024年度出水率は、1993年度から2022年度までの30カ年平均に対する比である。
- 6.四捨五入の関係で、合計が一致しない場合がある。
- 7.発受電電力量の合計と総販売電力量の差は損失電力量等である。
セグメントの業績
当社グループは、エネルギー事業、送配電事業、情報通信事業、生活・ビジネスソリューション事業を基礎としたセグメントから構成されております。セグメント毎の当期の実績は以下のとおりになりました。
(単位:百万円)
エネルギー事業 | 送配電事業 | 情報通信事業 | 生活・ビジネス ソリューション 事業 |
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外部顧客への 売上高 | 2023年度 | 3,335,680 | 341,880 | 225,369 | 156,447 |
2024年度 | 3,540,779 | 389,120 | 223,584 | 183,626 | |
増減 | 205,099 | 47,240 | △1,785 | 27,178 | |
セグメント 損益 (経常損益) | 2023年度 | 583,867 | 124,083 | 47,492 | 22,389 |
2024年度 | 411,321 | 55,794 | 46,945 | 26,208 | |
増減 | △172,546 | △68,288 | △547 | 3,819 |
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エネルギー事業
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収入面では、販売電力料収入が増加したことなどから、外部顧客への売上高は3,540,779百万円と、前年度に比べて205,099百万円の増収(+6.1%)となりました。
支出面では、他社購入電力料が増加したことなどから、経常費用は増加しました。
この結果、セグメント利益は411,321百万円と、前年度に比べて172,546百万円の減益(△29.6%)となりました。 -
送配電事業
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収入面では、エリア需要の増加などにより、託送収益が増加したことなどから、外部顧客への売上高は389,120百万円と、前年度に比べて47,240百万円の増収(+13.8%)となりました。
支出面では、需給調整取引に伴う費用や修繕費が増加したことなどから、経常費用は増加しました。
この結果、セグメント利益は55,794百万円と、前年度に比べて68,288百万円の減益(△55.0%)となりました。 -
情報通信事業
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収入面では、株式会社オプテージにおいて、eo電気の燃料費調整額が減少したことなどから、外部顧客への売上高は223,584百万円と、前年度に比べて1,785百万円の減収(△0.8%)となりました。
支出面では、株式会社オプテージにおいて、容量拠出金が増加したことや、委託費等の販売管理費が増加したことなどから、経常費用は増加しました。
この結果、セグメント利益は46,945百万円と、前年度に比べて547百万円の減益(△1.2%)となりました。 -
生活・ビジネス
ソリューション事業 -
収入面では、関電不動産開発株式会社の住宅分譲事業において、引渡戸数の増加や販売単価が向上したことなどから、外部顧客への売上高は183,626百万円と、前年度に比べて27,178百万円の増収(+17.4%)となりました。
支出面では、関電不動産開発株式会社の住宅分譲事業において、商品原価等の売上原価が増加したことなどから、経常費用は増加しました。
この結果、セグメント利益は26,208百万円と、前年度に比べて3,819百万円の増益(+17.1%)となりました。