事業所・関連施設

若狭トピックス

越前若狭のふれあい 特別号 No.50 2020年5月20日現在

1 | 2

高浜発電所1、2号機および美浜発電所3号機の運転方針について

 2021年5月12日、高浜発電所1、2号機および美浜発電所3号機について、安全最優先の観点から慎重に再稼動させるための工程を検討し、運転方針を決定しました。

高浜発電所1号機

 5月14日から燃料装荷を開始し、その後、燃料装荷することで実施できる自主的な点検などを行い、各種機器の健全性を確認します。なお、特定重大事故等対処施設※1の設置期限である、6月9日には冷温停止状態※2にする必要があるため、原子炉起動には至りませんが、引き続き、特定重大事故等対処施設工事を安全最優先で進め、工事完了後に再稼動することとします。

  • ※1 原子炉建屋への故意による大型航空機の衝突やその他のテロリズム等により、原子炉を冷却する機能が喪失し、炉心が著しく損傷した場合に備えて、格納容器の破損を防止するための機能を有する施設
  • ※2 一次冷却材(水)の温度が93℃以下の状態
工程

高浜発電所2号機

 引き続き、安全性向上対策工事と特定重大事故等対処施設工事を安全最優先で進め、工事完了後に再稼動することとします。

美浜発電所3号機

 5月20日から燃料装荷を開始し、6月下旬に原子炉起動・並列、その後、7月下旬には総合負荷性能検査を行い、本格運転を再開する予定です。また、原子炉起動までに総点検などを行い、トラブルの未然防止を図ります。なお、特定重大事故等対処施設が設置期限である10月25日までに完成しないことから、同日までに冷温停止状態にすることとします。

工程
  1. ①原子炉を冷却する系統の温度、圧力を上げる前に総点検を行い、トラブルの未然防止を図ります。なお、再稼動経験のある大飯発電所の社員等を美浜発電所に派遣するとともに協力会社、メーカとの協力の上、約200名体制で総点検を実施します。
  2. ②原子炉起動前・発電機並列前後において、協力会社およびメーカ、再稼動経験のあるOB等と協力の上、約130名体制で集中的な安全確認を行い、トラブルの未然防止を図ります。
【用語解説】
  • 原子炉起動…臨界に向けて制御棒の引き抜き作業を開始すること
  • 臨界…核分裂の連鎖反応が維持される状態
  • 並列…発電機と送電系統をつなぎ、送電を開始すること
  • 定格熱出力一定運転…原子炉の熱出力を定格値で一定となるよう運転すること
  • 総合負荷性能検査…原子力規制庁の最終検査

当社は引き続き信頼回復に努めるとともに、
原子力発電所の安全確保に万全を期してまいります。

越前若狭のふれあい特別号に関するご意見・ご希望はこちらから

<< 前のページへ

企業情報