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越前若狭のふれあい 特別号 NO.44 2018年1月22日現在

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美浜発電所1、2号機の系統除染作業により、放射線量の約97%を低減しました

今後、タービン建屋内機器解体工事等を実施予定です

 当社は、昨年8月に美浜発電所1号機、11月から12月にかけて美浜発電所2号機の系統除染作業を実施しました。
 系統除染作業とは、廃止措置の最初の工程にあたり、放射性物質を含む冷却水が流れていた原子炉冷却系統等に薬品を入れて循環させ、原子炉や配管などの内側に付着した放射性物質を取り除く作業のことです。
 設備に除染装置を繋ぎ合わせ、薬品を循環させることにより、配管等の内側に薄くこびりついている放射性物質を含んだ膜を溶かし、除去することで美浜1、2号機ともに除染前に比べ、除染目標である放射線量の約97%低減を達成しました。
 現在は、美浜2号機の除染装置の撤去、片付けを実施しており、平成30年3月頃からタービン建屋内機器等解体工事や原子炉容器内外の放射能調査を順次実施する予定です。
 これからも美浜1、2号機の廃止措置工事を安全かつ着実に進めていくとともに、地元企業の参入促進などの地域振興に貢献してまいります。

系統除染の範囲


社外有識者を主体とする「第15回原子力安全検証委員会」を開催しました

「美浜発電所3号機事故再発防止対策の取組状況」、「『原子力発電の安全性向上に向けた自主的かつ継続的な取組みのさらなる充実(ロードマップ)』の取組状況」等について審議いただきました

 当社は、平成29年11月24日に第15回原子力安全検証委員会※1(委員長・渡邉一弘氏[弁護士])を開催しました。
 今回、「美浜発電所3号機事故再発防止対策の取組状況」、「『原子力発電の安全性向上に向けた自主的かつ継続的な取組みのさらなる充実(ロードマップ※2)』の取組状況」等について、審議していただきました。
 当社は、引き続き社外有識者からの助言をいただきながら、規制の枠組みにとどまらず、自主的かつ継続的な安全性向上への取組みを着実に進めてまいります。

第15回原子力安全検証委員会の様子囲
第15回原子力安全検証委員会の様子

主なご意見

安全文化の醸成
廃炉になる発電所、再稼動する発電所、審査中の発電所等があり、それぞれの所員のモチベーションには差異があるのではないか。これを十分把握し、理解することが大切である。
他方、また、どのような状況であれ、所員の安全文化や安全性向上に向けた意識に差異があってはならず、等しくその意識を持たせるよう取組むことが必要である。

(渡邉委員長)

美浜発電所3号機事故再発防止対策
美浜発電所3号機事故の再発防止に向けた活動に関して、ポイントを押さえた活動に進化させることは可能である。
検証委員会で出た意見等に基づき、アクションプランに反映して、重要なところに焦点を絞った活動に進化させるように検討されたい。

(山口副委員長)

40年を超えた原子力発電所の運転
40年超運転に関して、40年間、全ての機械や配管等を交換せず、ずっと使用していると一般市民は誤解しているのではないか。定期的に点検し、必要に応じて交換していることを、身近な例を用いてきちっと説明する必要がある。

(小澤委員)

原子力発電の理解活動
立地地域である福井県でコミュニケーションをしっかり行っていることは理解できるが、安全対策に対する取組みは、消費地でも理解が得られるよう、しっかりとコミュニケーション活動されることが重要である。

(田中委員)

※1 原子力安全検証委員会…「美浜発電所3号機事故再発防止対策」「原子力発電の自主的・継続的な安全への取組み」「安全文化醸成活動」について検証・助言をいただくための社外有識者を主体とした組織

※2 ロードマップ…「原子力発電の安全性向上に向けた自主的かつ継続的な取組みのさらなる充実」のことであり、平成29年上期の進捗状況については、当社ホームページに掲載しています。

原子力安全検証委員会の審議結果、ご意見の詳細は、当社ホームページをご覧ください。(http://www.kepco.co.jp/energy_supply/energy/nuclear_power/m3jiko/c_anzen/

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