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若狭トピックス

越前若狭のふれあい 特別号 NO.44 2018年1月22日現在

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大飯発電所1、2号機の廃炉を決定し、福井県、おおい町へ報告しました

 大飯発電所1、2号機は、昭和44年に当時の大飯町議会から誘致決議をいただき、1号機は、昭和54年3月27日、2号機は、昭和54年12月5日に運転を開始させていただきました。以来、おおい町をはじめ福井県の皆さまから温かいご理解とご支援を賜ってまいりましたことに厚くお礼申し上げます。
 当社は、新規制基準の施行以降、大飯1、2号機の運転をぜひとも再開させたいという思いのもと、技術的検討を行ってまいりましたが、今後の施設運用における安全や品質の確保を最優先に考えた結果、平成29年12月22日、大飯1、2号機の廃炉を決定し、西川福井県知事や中塚おおい町長をはじめ、関係者へご報告しました。
 今後、大飯1、2号機の廃炉に伴う各種手続きを行い、地元経済への影響に留意しつつ、廃止措置を安全最優先に進めてまいります。
 一方で、運転中の原子力プラントおよび再稼動を目指している原子力プラントにつきましては、引き続き、安全性・信頼性の向上に努め、今後も立地地域をはじめ、社会の皆さまのご理解を賜りながら、安全を最優先に全力で取り組んでまいります。

西川福井県知事に報告する岩根社長(左)
西川福井県知事に報告する岩根社長(左)
中塚おおい町長に報告する豊松原子力事業本部長(右)
中塚おおい町長に報告する豊松原子力事業本部長(右)

【大飯発電所1、2号機の特徴】
アイスコンデンサ型の格納容器を採用したプラントで、
他のプラントと比べ、格納容器が非常に小さい設計になっています

 大飯1、2号機は、原子炉格納容器の周りに設けられたバスケットにブロック状の氷をいれ、事故の際に発生する蒸気を急速に冷却し圧力を下げる方式の「アイスコンデンサ型」の格納容器を採用した我が国唯一のプラントで、他のプラントと比べ、格納容器が非常に小さい設計になっています。

大飯発電所1、2号機の特徴 イメージ

【廃炉を決定した理由】
新規制基準に適合するための工事は、技術的に可能であると考えていますが、今後の施設運用における安全や品質の確保を最優先に考えた結果、廃炉を決定しました

 これまで新規制基準の適合に向け、技術的な観点から検討を重ねてまいりましたが、格納容器内で安全対策を講じた場合、もともと小さな格納容器内の作業区域がさらに狭くなり、定期検査や運転時の設備の点検・保守作業や、トラブルが発生した場合の迅速な補修などの対応を、安全・確実に実施することが難しいという課題があったため、今後の施設運用における安全や品質の確保を最優先に考えた結果、大飯1、2号機を廃炉にすることを決定しました。

大飯1号機大飯2号機
定格出力117.5万kW117.5万kW
営業運転開始昭和54年3月27日昭和54年12月5日
発電電力量2,217.30億kWh
(一般家庭約7,100万世帯/年 相当)
2,407.95億kWh
(一般家庭約7,720万世帯/年 相当)
発電日数8,018日8,645日

大飯発電所1、2号機

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