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原子力事業本部
若狭トピックス

平成24年9月19日、原子力の安全規制を一元化する国の原子力規制委員会と事務局の原子力規制庁が発足し、大飯発電所3、4号機の再稼動に向けて国や福井県、プラントメーカ、当社等により構築した特別な監視体制が終了しました。当社は6月16日以降、特別な監視体制の下、特別監視・緊急対応チームの一員として福井県大飯原子力防災センターに常駐していましたが、今後は、原子力事業本部と大飯発電所から特別な監視体制の下で構築されたテレビ会議システムを活用し、定例会議(週1回程度)やトラブル発生時における関係者間の情報共有の取組みを継続していきます。
また、当社は、大飯発電所3、4号機の運転状況について、当面は週1回(原則木曜日)のプレス発表によりお知らせしてまいります。
定例テレビ会議(福井県大飯原子力防災センター)
特別な監視体制の責任者である牧野経済産業副大臣(左から
3人目)に4号機のフル稼動開始を報告(7月25日)

当社は、厳しい需給状況の中、広域的な停電を回避し、また、万が一のセーフティーネットとして準備していた計画停電についても実施することなく、今夏を乗り切ることができました。あらためて、大飯発電所3、4号機の再稼動に一方ならぬご理解とご尽力を賜りました国、福井県、おおい町、ならびに各自治体の皆さま、節電にご協力賜りましたすべてのお客さまに心より厚くお礼申し上げます。
今夏の需給実績については、節電をお願いした期間(7月2日〜9月7日)において、節電要請時(5月19日)の供給力見通し※を上回った日が合計19日ありましたが、節電へのご協力をいただいたこと、また、大飯発電所3、4号機の再稼動により供給力が確保できたことにより、安定した電力需給を維持することができました。実際、クラゲが大量発生し、火力発電所の出力を抑制する中、気温の上昇による電力需要の急増や火力発電所のトラブルなどによる大規模な電源の脱落といった不測の事態が重なった場合には、需給がさらに逼迫していた可能性もあり、今夏の電力の安定供給には、大飯発電所3、4号機の再稼動が必要不可欠であったと考えています。
大飯発電所3、4号機は、今秋以降も供給力の要として不可欠であり、当社は、引き続き安全・安定運転に全力で取り組むとともに、電力の安定供給に努めてまいります。