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若狭トピックス

越前若狭のふれあい 特別号 NO.7 2011年6月22日現在


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東日本大震災にかかる関西電力原子力発電所の対応
東京電力福島第一原子力発電所事故等を踏まえた取組み状況について

 この度の東日本大震災により、尊いお命を亡くされた方々のご冥福を心からお祈りするとともに、被災された方々やご家族をはじめ、関係する皆さまに、心からお見舞い申し上げます。
 当社は、東京電力福島第一原子力発電所の事故を、同じ原子力事業に携わる者として、大変重く受け止めており、地震発生直後より全力を挙げて、地震、津波に対する必要な安全対策について最優先で取り組んでいます。
 今回本誌では、5月末から実施している主な取組み状況についてお知らせします。
 当社は、引き続き、安全性向上対策を速やかに実施してまいります。また、今後も新たな情報が得られ次第、迅速かつ的確に必要な対策を追加・実施し、今回のような事故を絶対起こさないとの決意のもと、原子力発電所の安全確保に全力で取り組んでまいります。

当社原子力発電所の耐震安全性評価において これまでの調査で抽出した断層等に関する情報を整理した報告書の提出について

 3月11日の東北地方太平洋沖地震発生に伴って、大きな地殻変動が観測されたことを踏まえ、これまで実施してきた原子力発電所の耐震安全性評価において考慮していない断層等についても、経済産業省において検討されることになり、当社がこれまでの文献調査や地質調査で抽出し、活動しないと評価した断層等について情報を整理し、5月31日、経済産業省に報告しました。
 なお、今回、報告しました断層等については、当社がこれまでに経済産業省に提出した中間報告書や経済産業省における原子力発電所の耐震安全性評価のこれまでの審査等において、お示ししています。

国土交通省(国土地理院)のGPS観測で、東日本の地盤が東方向(太平洋側)に水平変位していることが分かっています。なお、西日本では大きな地殻変動は確認されていません。
変電所等における送電線の保護装置にかかる点検状況報告書の提出について

 4月7日に宮城県沖で発生した地震により、東北電力管内において広域停電が発生し、東通原子力発電所等において一時的に外部電源の喪失が発生しました。これは、地震発生に伴い、送電線などが短絡または地絡する事故が、ほぼ同時に多発した際に、1箇所の27万ボルト送電線の保護装置が動作しなかったことが原因の一つとされています。この事故を踏まえた5月17日付の経済産業省からの変電所等における送電線の保護装置にかかる点検のご指示を受けて、当社は、対象となる変電所や開閉所に設置している保護装置について調査を行った結果、当社の保護装置は機能が異なることから同様の事故は発生しないことを確認し、6月8日に経済産業省に報告しました。

【保護装置の役割】
電力系統を構成する送電線や変電所で発生する事故を検出するとともに、事故の波及を防ぐために系統を遮断する機器に信号を送る装置で変電所や開閉所に設置しています。
保護装置の役割(イメージ図)

事故原因(保護装置が動作しなかった原因) 調査結果(当社の保護装置の場合)

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