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原子力発電所の廃止措置についてお伝えします!

Q1:原子力発電所の廃止措置はどのように実施しているの? A:約30年をかけて、4つの段階に分けて実施しています。

廃止措置を進めるにあたっては、廃止措置計画に基づき、放射性物質の汚染拡大防止対策や漏えい防止対策、被ばく低減対策、労働災害の防止対策などを講じながら、安全最優先で進めていくとともに、地元企業の参入促進等の地域振興にも貢献していきます。

●廃止措置の工程と進捗状況

廃止措置の工程と進捗状況

 現在、美浜1、2号機は第2段階にあり、核燃料物質の搬出、2次系設備の解体撤去および原子炉周辺設備の解体撤去を実施しています。また、大飯1、2号機は第1段階にあり、核燃料物質の搬出、および2次系設備の解体撤去を実施しています。

●2次系設備の解体撤去(例)

2次系設備の解体撤去(例)

Q2:廃止措置で出た廃棄物はどうするの? A:解体に伴い発生する大部分の廃棄物は、できる限りリサイクルしていきます。

 原子力発電所の解体に伴い発生する廃棄物は「放射性廃棄物でない廃棄物」と人の健康に対する影響が無視できる放射能レベルの「クリアランス対象物」が多くを占めており、資源の有効利用の観点からできる限りリサイクルしていきます。

●美浜発電所1、2号機の廃棄物の推定発生量(2022年3月23日時点)

美浜発電所1、2号機の廃棄物の推定発生量(2022年3月23日時点)

「クリアランス対象物」は、人の健康に対する影響が無視できる放射能レベルの廃棄物であり、国の認可・確認を得て、一般の廃棄物として再利用または処分できます。

 福井県内には、国や県、電力事業者の取り組みにより、クリアランス製品が全市町に設置されています。また、国内初となるクリアランス集中処理事業を行うための「福井県原子力リサイクルビジネス準備株式会社」が2025年8月に敦賀市に設置されました。これらの取り組みから、福井県は、クリアランス金属リサイクルの先進地といえます。

●福井県クリアランス製品設置マップ

当社は、引き続き安全最優先で廃止措置を安全かつ計画的に実施できるよう努めてまいります。

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