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原子力事業本部
かんでんトピックス
廃止措置を進めるにあたっては、廃止措置計画に基づき、放射性物質の汚染拡大防止対策や漏えい防止対策、被ばく低減対策、労働災害の防止対策などを講じながら、安全最優先で進めていくとともに、地元企業の参入促進等の地域振興に貢献していきます。
現在、美浜1、2号機は第2段階にあり、核燃料物質の搬出、2次系設備の解体撤去および原子炉周辺設備の解体撤去を実施しています。また、大飯1、2号機は第1段階にあり、残存放射能調査、核燃料物質の搬出(新燃料については全て搬出済)および2次系設備の解体撤去を実施しています。
原子力発電所の解体に伴い発生する廃棄物の大部分は「放射性廃棄物でない廃棄物」と放射性物質が少なく、「放射性物質として扱う必要のないもの(クリアランス※対象物)」であり、それらは資源の有効利用の観点からできる限りリサイクルしていきます。
※クリアランス制度:原子力発電所の運転・保守や解体に伴って発生する放射性廃棄物(金属、コンクリート、ガラス等)のうち、放射性物質が少なく、人の健康への影響がほとんどないレベルのものについて、国の認可・確認を得て、一般の廃棄物として再利用または処分できる制度。
使用済燃料対策ロードマップに係るご報告
当社は、原子力発電所から出る使用済燃料の搬出を着実に実施していくための使用済燃料対策ロードマップを2023年10月に公表しました。このロードマップに示した具体的な取組みの一つとしている、日本原燃が青森県六ケ所村で建設中の再処理工場は、2024年度上期のできるだけ早い時期の竣工としていましたが、2024年8月に日本原燃は、これを見直し、新たな竣工目標を2026年度中とすることを公表しました。これに伴い、当社のロードマップについても見直しが必要になり、2024年9月に森社長が福井県と立地町に報告しました。
ロードマップにもとづく取組みについて、計画どおりに使用済燃料の県外搬出ができなくなり、誠に申し訳なく、心よりお詫びを申し上げます。
六ヶ所再処理工場の確実な竣工に向けて、引き続き、当社を中心にオールジャパン体制でしっかりと日本原燃を支援します。また、使用済MOX燃料再処理実証研究のための仏国オラノ社への使用済燃料搬出、中間貯蔵施設の取組みは、引き続き着実に進めてまいります。
杉本知事に報告する森社長(2024年9月)
2024年12月13日、日本原燃から再処理工場竣工後の当面の再処理量を示した暫定操業計画が公表されました。この計画を踏まえ、当社の使用済燃料対策ロードマップの見直し作業を進め、2024年度のできるだけ早い時期にお示しいたします。
今後も、安全最優先で発電所の安全・安定運転に努めるとともに、使用済燃料対策に全力で取り組んでまいります。