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原子力発電所構内における使用済み燃料乾式貯蔵施設の設計計画について

 当社は、使用済燃料対策を着実に実施していくための使用済燃料対策ロードマップを昨年10月に公表しました。このロードマップを確実に実現するための方策の一つである、乾式貯蔵施設の設置計画について、お知らせします。

◇使用済燃料対策ロードマップの記載事項(抜粋)

  • ・六ヶ所再処理工場の2024年度出来るだけ早い時期の竣工に向け、当社を中心に審査・検査に対応する人材をさらに確保
  • ・使用済MOX燃料の再処理実証研究のため高浜発電所の使用済燃料約200tを搬出(さらなる搬出量の積み増しも検討)
  • ・中間貯蔵施設の他地点を確保し、2030年頃の操業開始
  • ・使用済燃料の中間貯蔵施設へのより円滑な搬出、さらに搬出までの間、電源を使用せずに安全性の高い方式で保管できるよう、発電所からの将来の搬出に備えて発電所構内に乾式貯蔵施設の設置を検討

使用済燃料対策ロードマップ

使用済燃料対策 ロードマップの詳細

●使用済燃料乾式貯蔵施設とは

 乾式貯蔵は、再処理のために搬出されるまでの間、使用済燃料プールで十分に冷却(15年以上)した使用済燃料の一部を、空気の自然対流で冷却しながら貯蔵するもので、冷却に電源を必要としない安全性の高い貯蔵方式です。
 なお、使用済燃料の貯蔵容量を増やさない観点から、乾式貯蔵施設に移し替えることで空いた使用済燃料プールのスペースは原則使用しません。

原子燃料サイクルと乾式貯蔵施設

●乾式貯蔵施設で使用するキャスクとは

 キャスクは使用済燃料を安全に貯蔵するため、法令等に基づき様々な安全機能(下図参照)を有しており、地震・竜巻・森林火災等に対しても安全機能が維持される設計です。
 また、このキャスクは輸送にも使用することから、輸送中に想定される様々なトラブルに対しても安全性が確保された設計となっています。

キャスクの安全性

 当社は、発電所構内に乾式貯蔵施設を設置する計画について、福井県および立地町に対して安全協定に基づく事前了解願いを提出しているところであり、引き続き、地元をはじめとする皆さまのご理解を賜りながら、原子力発電所の一層の安全性・信頼性の向上に努めてまいります。

使用済燃料乾式貯蔵施設の設置計画の詳細

原子力発電所の安全性向上に向けた自主的な取組みについて

 当社の原子力発電所では、福島第一原子力発電所の事故を教訓として改正された規制基準に基づき様々な安全対策を実施しています。加えて、国が定める基準にとどまらず、安全性の継続的な向上に、自主的に取組んでいます。
 今回は、その取組みの概要を紹介します。

Q. 安全性の継続的な向上に向けた自主的な取組みとは?

アンサー

 当社では、国内外の最新の知見を収集し、それに基づく対策を行うなど、国の定める基準で要求される安全性にとどまらず、さらなる安全性の向上に向けた取組みを自主的に、継続して実施しています。

詳しくは当社HPをご覧ください。

安全性の継続的な向上に向けた自主的な取組み

Q. 自主的な安全対策の具体例を教えて下さい。

アンサー

○ 免震事務棟の設置
緊急時の作業員のさらなる安全性の確保を目的に、重大事故等の対応に係る要員の待機・宿泊場所として、地震に強い免震構造の建屋を設置しました。

安全性の継続的な向上に向けた自主的な取組み

(参考)規制基準に基づく安全対策の例

○地震への対策
・強い揺れにも耐える配管サポートの設置
強い揺れにも耐える配管サポートの設置

○津波への対策
・津波による衝撃を緩和し、浸水を防ぐ防波堤(左)
・安全上重要な機器を守る「水密扉」(右)
津波による衝撃を緩和し、浸水を防ぐ防波堤(左)、安全上重要な機器を守る「水密扉」(右)

その他の安全対策は、当社HPをご覧ください。

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