事業所・関連施設
原子力事業本部
高浜発電所だより
高浜町の皆さまには、日頃より高浜発電所の運営にご理解、ご支援を賜り、誠にありがとうございます。
高浜発電所長
木島 和夫
３月１３日、高浜発電所において、安全対策工事の一環としてトンネルの掘削作業を実施中、トンネル内で資機材を運搬していたトラックが協力会社の作業員と衝突し、作業員の方がお亡くなりになるという事故を起こしてしまいました。発電所で働く仲間の尊い命が失われたことは痛恨の極みであり、謹んでお悔やみ申し上げますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。今回の事故の重大性に鑑み、一旦立ち止まり、安全確認をおこなうこととしました。発電所で働く一人ひとりが今一度、「安全最優先」を肝に銘じて、二度とこのような事故を起こすことがないよう取り組んでまいります。
また、当社の役員等が金品等を受け取っていた問題につきまして、３月１４日、会社から独立した第三者委員会から調査報告書を受領し、１６日、経済産業大臣から電気事業法に基づく業務改善命令を受領いたしました。本件により、高浜町の皆さまからの信頼を裏切り、多大なご迷惑をおかけしていることについて、深くお詫び申し上げます。当社は、第三者委員会の提言を真摯に受け止め、今回新たに社長に就任した森本のもと「経営刷新本部」を設置し、再発防止に向け、具体的な取組み内容を速やかに検討し、業務の改善計画を３月末までに提出するとともに、確実に実行してまいります。高浜発電所としましても、高浜町の皆さまに丁寧に状況をお伝えしながら、それら再発防止にしっかり対応いたします。
私ども発電所の使命は「発電所の安全・安定運転」を続けることで、高浜町の皆さまにご安心いただくこと、そして電力の安全・安定供給を果たすことで、社会の皆さまのくらしをお支えすることであり、この使命は何ら変わることはないと考えます。私も全身全霊をかけ、発電所で働く全員が一致団結して、この使命を果たし、皆さまからの信頼を取り戻してまいる所存でございます。
３月１３日、高浜発電所において、安全対策工事の一環としてトンネルの掘削作業を実施中、トンネル内で、資機材運搬用のトラックがトンネルの奥に向かって後退していたところ、トンネルの奥で発破作業の準備を監視されていた作業員１名の方がトラックと衝突しました。
その後、小浜病院に救急搬送し、救命処置を受けられておりましたが、同日、お亡くなりになられました。
今回の事故は、トラックが後退する際の後方確認が不十分であったと考えておりますが、関係者への聞き取り等、詳細に原因調査を行い、その結果や警察による現場検証、労働基準監督署による現場確認にも真摯に対応し、抜本的な再発防止を図ってまいります。
