事業所・関連施設

大飯発電所だより

Four Seasons

海と緑のおおい発電所

2024年 9月

大飯発電所長就任のご挨拶

大飯発電所長 土肥 伸樹(どひ のぶき)
大飯発電所長
どひ のぶき
土肥 伸樹

 この度、大飯発電所長に就任しました土肥です。大飯発電所は係長、課長、副所長を含め今回で4度目の赴任となります。多くの思い出がある、また、思い入れのある大飯発電所、おおい町で再び働けることに深い縁とやりがいを感じております。
 現在、3,4号機は安全・安定運転を継続し、1,2号機は計画通り廃止措置作業を進めております。こうした安定した発電所運営ができるのは、おおい町の皆さまのご理解とご支援の上に成り立っているものと思っています。本誌をお借りし、厚く御礼申し上げます。
 これからも、開かれた発電所運営、皆さまに信頼いただける大飯発電所、「ええやん、大飯発電所」と言っていただける発電所を目指して、安全最優先で取り組んでまいりますので引き続き、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

小学6年生を対象に「発電所しごと体験」を行いました!

 8月9日(金)、おおい町在住の小学6年生を対象に、発電所の事を知り親しみを持って頂けるよう「発電所しごと体験」を行いました。
 当日は、申込みいただいた10名に、発電所の概要を説明後、警備・水質調整・自衛消防隊を体験していただきました。参加された児童からは「水質調整体験が楽しかった」、「体験してみていろんな仕事があることがわかった」等の感想をいただき、保護者からは「将来仕事の選択肢に入るような経験をさせてあげられた」、「発電所での仕事について子供も楽しく学べたと思う」等のお声をいただきました。
 今後も発電所について知っていただくとともに、親しみを感じていただけるよう取り組んでまいります。

警備体験の様子
【警備体験の様子】

水質調整体験の様子
【水質調整体験の様子】

煙ハウス体験の様
【煙ハウス体験の様子】

大飯発電所運営状況 2024年9月

使用済燃料乾式貯蔵施設設置計画Q&A

 大飯発電所では、原子力発電所で使い終わった使用済燃料を中間貯蔵施設へより円滑に搬出するため、さらに搬出までの間、電源を使用せずに安全性の高い方式で保管できるよう、15年以上燃料プールで冷却した使用済燃料を金属製の頑丈なキャスクと呼ばれる容器に移し替え、一時的に貯蔵する施設として、発電所構内に乾式貯蔵施設を設置する計画です。
 FourSeasons6月号ではキャスクの安全性についての疑問にお答えしましたが、今回は、貯蔵方式の安全性に関する疑問にお答えします。今後もおおい町民の皆さまのご理解を賜りながら本計画を推進してまいります。

Q1 乾式貯蔵施設は構内のどこに設置するのですか?

 大飯発電所では、発電所内で確保できる敷地が限られており、1か所で保管できる場所が確保できないため、2か所に分割します。設置位置は図のとおりです。

乾式貯蔵施設設置イメージ

Q2 屋外に設置しても安全性に問題はないのですか?

 キャスクは、個別に格納する方式を採用します。これは原子力規制委員会に認められた安全な貯蔵方式です。地震等の自然災害に対しても安全機能が維持できるよう、キャスクに衝撃吸収カバーを取り付け、地震時に転倒しにくいよう横向きの状態で架台に載せ、並べて保管します。また、保管に当たっては放射線を遮るため、鉄筋コンクリート製の格納設備をキャスクごとに設置します。

個別格納のイメージ

Q3 乾式貯蔵施設設置による放射線量への影響はないのですか?

 使用済燃料からの放射線量は、キャスク自身が持つ遮へい機能により、100万分の1程度まで低減されます。
 さらに、鉄筋コンクリート製の格納設備による遮へいも行うことで、発電所敷地境界外で受ける放射線量は、原子炉施設本体等からの線量を含めても、日本人が1年間に自然界から受ける放射線量に比べて十分に低く、胸部エックス線1回あたりの線量を下回るレベルです。

発電所の敷地境界外で1年間に受ける放射線の量
・・・・・0.05ミリシーベルトを十分に下回る
(原子炉施設本体や乾式貯蔵施設から受ける放射線量)
【参考】
日本人が1年間に自然界から受ける放射線の量
・・・・・・2.1ミリシーベルト
胸のエックス線集団検診1回あたりの放射線の量
・・・・・0.06ミリシーベルト

~お知らせ~

日本原燃六ケ所再処理工場の竣工目標変更に伴い、「使用済燃料対策ロードマップ」について見直しが必要となりました。今後、公表される日本原燃の再処理計画を反映した上で報告させて頂きます。 

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