事業所・関連施設
美浜発電所
美浜発電所だより

平成31年3月6日発行
美浜発電所3号機は、2016年11月、再稼動に必要な許認可を原子力規制委員会よりいただき、2020年1月に安全性向上対策工事を完了する計画で工事を進めてまいりました。
しかしながら、工事進捗にともなう現場環境の変化に合わせ、再度、安全最優先の観点から調整を行った結果、工事完了時期は、2020年1月から約6ヶ月延長し、2020年7月といたしました。今後も引き続き、見直した工程に基づき、安全最優先で取り組んでまいります。
使用済燃料プール耐震性向上のため、支持岩盤に鋼管杭で固定した鉄筋コンクリート造の床と使用済燃料プールを連結し補強します。現在は、燃料プール背面地盤を補強中です。
既存の高台に代えて、より耐震性の高い構台を設置します。現在は掘削箇所の整備中です。
美浜発電所1、2号機は将来の解体に向けた準備として、原子炉容器内の残存放射能調査を行っています。
なお、放射性物質の汚染のないタービン建屋内機器等の解体工事についても順次実施しています。
2月5日、町内の各種団体の代表の方々と当社の社長をはじめとする役員が意見交換をする「美浜町原子力懇談会」を原子力事業本部にて開催しました。
ご出席いただいた皆さまからは、再稼動に向けた工事の安全性についてのご意見の他、リプレースや地域振興に対するご要望、安全性向上対策工事に伴う交通事故防止対策、中間貯蔵施設についてのご意見等をいただきました。
ご意見に対し、社長からは、「美浜町に支えていただき、半世紀にわたって事業運営できたのは、我々の財産」、「共存共栄の道を一緒に歩んでいくことが今までの恩返し」とお応えしました。
原子力懇談会の様子
美浜発電所3号機事故(※1)再発防止対策の取組状況等について社外有識者の方々に審議いただきました
当社は、2018年11月26日、大阪の本店にて社外有識者の方々を主体とする原子力安全検証委員会(※2)を開催しました。
委員会では、「美浜発電所3号機事故再発防止対策の取組状況」等について審議していただき、社外委員の方から、「美浜発電所3号機事故を反省だけに留めず、安全文化向上に繋げている取組みは評価できる。安全最優先が第一にあって、経営上、運営上の課題があることを理解し、組織や社員一人ひとりが風化させずに深化し続けていただきたい」等のご意見をいただきました。
当社は、今後も社外有識者からの助言をいただきながら、原子力発電のたゆまぬ安全性向上に取り組んでまいります。
- ※1:美浜発電所3号機事故…2004年8月9日美浜発電所3号機タービン建屋において2次系配管を破損させた事故。
- ※2:原子力安全検証委員会…「美浜発電所3号機事故再発防止対策」「原子力発電の自主的・継続的な安全への取組み」「安全文化醸成活動」について検証・助言をいただくための社外有識者を主体とした組織。
- 期間:2019年3月3日(日)から3月24日(日)
- 代表者:吉田 俊雄さま
- 内容:メンバーがそれぞれのテーマに沿って撮影した、風景や人物、
伝統芸能などの写真作品を多数展示しています。