事業所・関連施設
美浜発電所
美浜発電所だより

2020年11月24日発行
美浜発電所50周年を迎えました!
所長 高畠 勇人
美浜発電所は、1970年11月に日本で初めての加圧水型原子炉である1号機の営業運転を開始してから、今年で『半世紀』となりました。現在、1,2号機においては、加圧水型原子炉の先駆者として着実に廃止措置工事を進めるとともに、3号機は安全性向上対策工事の本工事が完了し、現在は、残っている後片付け作業に加え、検査や訓練に頑張っているところです。ここまで歩んでこられたのは、ひとえに地元の皆さまのご理解とご支援の賜物であると、心より感謝申し上げます。
これからも安全最優先を忘れることなく、過去に学び、将来を考えながら、日々、原子力発電に対する信頼を築き上げていくことで、これからも「挑戦」してまいりたいと思いますので、より一層のご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
協力会社社員および発電所所員約220名による人文字
50周年記念の石碑
美浜発電所3号機安全性向上対策工事に関する
住民報告会を開催しました!
10月1日~10月7日の間、5回にわたり美浜町民の皆さまを対象とした住民報告会を開催し、これまでのご理解とご支援へのお礼と、東京電力(株)福島第一原子力発電所事故の概要や美浜発電所3号機の安全性向上対策工事によって、美浜発電所の安全性がどう向上したのかについてご説明をさせていただきました。
ご来場いただいた皆さまからは、「これから60年までの運転をするにあたり、美浜町のことも十分に考えて町民とともに歩んでいただき、他(の地域)とは違った形で発展する方策などを一緒に考えていただきたい」、また、「美浜町も半世紀にわたり原子力エネルギーと共生する町として歩んできた。美浜3号機が再稼働して良かったと町民に言われるようにすることが関電の役目だと思うので、しっかりと取り組んでいただきたい」等のご意見をいただきました。
〈北西郷公民館〉
〈生涯学習センター「なびあす」ホール〉
美浜発電所1、2号機 廃止措置の状況について
美浜発電所1、2号機の本格的な解体に向け、原子炉容器内外の残存放射能調査を実施しています。また、放射性物質 による影響のないタービン建屋内機器の解体・撤去工事についても順次実施しています。
美浜発電所3号機の安全性向上対策の現場公開
美浜発電所3号機の安全性向上対策工事は、9月18日に設備の据え付けや取替え等の本工事が完了しました。また、11月9日には、美浜発電所3号機の安全性向上対策の現場を報道機関へ公開しました。
これまで皆さまのご理解・ご協力を賜り、工事を進めてこられました。誠にありがとうございます。引き続き、安全最優先で、発電所運営に取り組んでまいります。
美浜町原子力懇談会を開催しました
10月8日、町内の各種団体の方々と森本社長をはじめとする当社役員が意見交換する「美浜町原子力懇談会」を、当社 原子力事業本部(美浜町郷市)において開催しました。
ご出席いただいた皆さまからは、金品受取問題に関するご意見やリプレース・地域振興に対するご要望等をいただきました。
ご意見等に対し、社長からは、「あたたかいお気持ちを伝えていただき、感謝しております。この地で原子力事業に取り組んで50年。これからも皆さまと思いを一つに頑張っていきたいと思います。(美浜町の皆さまが)誇りを持てる地域となるように取り組んでまいりたいと思います。」とお応えしました。
〈原子力懇談会の様子〉
コンプライアンス委員会による当社社員との意見交換と
美浜発電所の視察が実施されました
10月12日、当社は原子力事業本部(美浜町 郷市)にてコンプライアンス委員会を開催しました。また、コンプライアンス委員会の社外委員3名が美浜発電所を視察し、安全性向上対策工事で設置した緊急時対策所や免震事務棟等を確認しました。
視察後には、社外委員と当社社員8名との意見交換を実施しました。これらは、「風通しの良い組織の創生」と「コンプライアンスに係る監督機能の強化」に向けて、コンプライアンス委員会のメンバーが、原子力部門で働く社員と直接、意見交換することを通じて、今後の取組みに活かしていくものです。 なお、コンプライアンス委員会の美浜町での開催は、初めてのこととなります。
当社としては、引き続き、コンプライアンス強化に取り組むとともに、業務改善計画の施策を着実に実行し、経営の改革・刷新に取り組みながら、信頼回復に全力を尽くしてまいります。
※コンプライアンス委員会:コンプライアンスに係る監督機能を強化するため、社長等執行から独立し、過半数を社外委員で構成する委員会。 同委員会は、業務改善計画の実施状況や実効性を検証し、社長等執行に対して指導、助言、監督を行う。
〈意見交換の様子〉
〈視察の様子〉
美浜町主催の住民説明会が開催されました
10月31日に美浜町主催の『美浜発電所に関する住民説明会』が美浜町生涯学習センター「なびあす」で開催されました。説明会では、原子力規制庁から「美浜発電所3号炉の審査結果」について、資源エネルギー庁から「我が国のエネルギー政策」について、内閣府から「美浜町地域における原子力防災」についての説明がありました。
また、当社からは「美浜発電所3号機の安全性向上対策工事」や「40年を超える長期運転における設備の安全性」について説明をさせていただきました。原子力の安全確保に終わりはなく、安全性をたゆまず向上させていくという強い意志と覚悟を持ち、引き続き、安全最優先の取組みを進めてまいります。
美浜町議会原子力発電所特別委員会が
美浜発電所をご視察されました
10月21日、美浜町議会原子力発電所特別委員会の皆さまが美浜発電所3号機の安全性向上対策工事が完了した現場をご視察されました。
委員の皆さまには、耐震性向上のために設置した海抜32mの構台や保守性向上の観点からアナログ式の中央制御盤を最新のデジタル式に取り替えた中央制御室等をご確認いただきました。
〈構台から視察する様子〉
〈中央制御室を視察する様子〉
日頃の感謝の気持ちをこめて「お客さま感謝月間」を実施
『感謝の気持ちを忘れずに 信頼の歩みを一歩ずつ』
当社では、日頃の感謝の気持ちをこめて、毎年11月を「お客様感謝月間」として、様々な活動を実施しています。11月5日には、協力会社社員および発電所所員が障害福祉サービス事業所「はこべの家」(美浜町松原)を訪問し、窓ふきや洗車など屋外の清掃活動を実施したり、県道日向郷市線沿いの久々子花壇では花の植替え活動としてビオラを植えました。
〈はこべの家清掃活動の様子〉
〈久々子花壇植替え作業の様子〉
- 第28回 彩水会はがき絵展
- 期 間:2020年11月20日(金)~ 12月6日(日)
※最終日は15時まで - 代表者:中岡 章さま、神戸 正行さま
- 内 容:会社員や主婦などで構成された彩水会によるはがき絵展
約100点のはがきサイズの絵を定形の額に入れて展示しています