プレスリリース
2007
2007年11月15日
関西電力株式会社
原子力発電所の運営状況について
当社の原子力発電所における運営状況について、以下のとおりお知らせします。
1.運転状況について(平成19年11月14日現在) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2.トラブル等情報について
(1) 法令に基づき国に報告する事象(安全協定の異常時報告事象にも該当する事象) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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(2)安全協定の異常時報告事象 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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発電所名 | 高浜発電所1号機 | 発 生 日 | 定格熱出力一定運転中(11月5日) | ||||||
件 名 | A−非常用ディーゼル発電機の待機除外について (添付図5参照) | ||||||||
事象概要 および 対 策 等 |
定格熱出力一定運転中の11月5日、2台ある非常用ディーゼル発電機のうちA号機の定期起動試験(1回/月)を行ったところ、「Aディーゼル発電機故障」等の警報が発信し、起動しませんでした。
このため、保安規定の運転上の制限※1を満足していないものと判断し、A号機を待機除外※2としました。なお、保安規定に基づき、同日にB号機の起動試験を行い、動作可能であることを確認しました。この事象による環境への放射能の影響はなく、プラントの運転にも影響はありませんでした。 警報発信時の状況を確認したところ、ディーゼル発電機のシリンダに始動用空気が供給され機関が始動するはずのところ、全く機関は動いていないことが分かりました。機関本体および始動用空気系統の点検を行ったところ、機関本体の動作に異常は認められませんでしたが、始動用空気系統のうち、シリンダへ始動用空気を供給する始動弁の開閉を制御する空気が通っている配管の途中にあるナット締め構造の継手部1箇所が外れていることが確認されました。 当該継手部が外れたことにより制御空気が漏れたため、始動弁が開かずに、シリンダへの始動用空気が供給されず、機関が始動しなかったものと推定されました。 当該配管は、定期検査時に弁の点検のため、配管の両端にある弁との接続部で取外し、取付けが行われていますが、この作業の際に配管途中の継手部のナットが緩み、ディーゼル発電機の試験運転時の振動により徐々にナットが回って、外れたものと推定されました。 当該部および同様な構造の継手部(計18箇所)について、緩みがないように締め付け、ディーゼル発電機の試運転を行って健全性を確認した後、11月8日に待機状態(運転上の制限を満足している状態)に復帰しました。 また今後、当該配管の取り付け作業の際には、配管途中の継手部に緩みがないことを確認することとします。
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(3)保全品質情報等
なし
以 上