プレスリリース

2007年10月26日
関西電力株式会社

高浜発電所2号機の定期検査状況について(制御棒クラスタ動作検査時の制御棒動作不良の点検状況)

 高浜発電所2号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力82万6千キロワット、定格熱出力244万キロワット)は、定期検査中の10月1日に制御棒クラスタ動作検査の一環としてオーバーラップ操作※1を行い、制御棒位置の確認を行っていたところ、制御棒ステップカウンタ※2では全ての制御棒が全挿入位置にあることを表示していましたが、制御棒位置指示装置※3では制御棒1本がほぼ全引き抜き位置にあることを確認しました。
 このため、制御棒位置指示装置の点検を行った結果、位置指示装置には異常がなく、当該制御棒の手動挿入確認を行ったところ、制御棒駆動装置の電流波形等に正常な波形と異なるものが認められたため、制御棒駆動装置または制御棒の動作不良であると判断しました。
 その後、当該制御棒について、手動にて挿入および引き抜き操作を繰り返し行った結果、当該制御棒は全挿入位置に挿入されました。
 なお、本事象による環境への放射能の影響はありません。



※1: オーバーラップ操作
制御用制御棒を、全挿入位置から全引き抜き位置に引き抜き、再度、全挿入位置に挿入する操作を行った時に、制御バンクが予め定められたプログラム通り動作することを確認する検査。
※2: 制御棒ステップカウンタ
制御棒の操作信号を数えて、制御棒位置を検出する装置。
※3: 制御棒位置指示装置
制御棒位置指示コイルで制御棒位置を検出し、指示計とプラントコンピュータに信号を伝送し、制御棒位置を表示する装置。
  [平成19年10月2日10月10日 お知らせ済み]



 動作不良の原因を調査するため、原子炉容器上部ふたを開放した後、当該制御棒および制御棒が挿入されていた燃料集合体、制御棒クラスタをガイドする案内管、制御棒駆動軸と制御棒駆動装置について、カメラによる目視点検等を行った結果は以下のとおりです。

燃料は今回装荷した新燃料集合体であり、外観に異常は認められませんでした。
案内管の下部で制御棒クラスタの動きをガイドするCチューブ(断面がC型形状の管)1本において、制御棒クラスタが通過する面の上端から約40cmの範囲に連続した複数の筋状模様を確認しました。
また、当該Cチューブを通過する制御棒クラスタでは、下部案内管の上端付近(全引き抜き時の相当位置)から上方約40cmの範囲で、クラスタ表面に連続した筋状模様が認められ、それより上部では断続的な筋状模様を確認しました。
制御棒駆動装置のラッチ(爪)には異常は認められませんでしたが、駆動軸の表面では、手動操作の際に挿入が困難となった位置付近で、通常はラッチが噛みあわない部位にこすれ痕を確認しました。


 制御棒動作不良の原因が特定できていないことから、今後、当該制御棒が挿入される燃料集合体、制御棒クラスタおよび案内管の詳細点検を行います。また、残りの燃料集合体(156体)について原子炉から取り出して点検するとともに、下部炉心構造物を取り出して原子炉容器底部の点検を実施します。

以  上