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越前若狭のふれあい 特別号 NO.28 2014年8月26日現在

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原子力発電の安全性向上に向けた取組みをさらに充実します

 当社は、美浜発電所3号機事故以降、「安全を守る。それは私の使命、我が社の使命」との社長の宣言のもと、安全文化醸成活動を推進するなど、安全最優先の事業運営を行ってきました。
 東日本大震災以降、東京電力福島第一原子力発電所事故を踏まえた反省に基づき、規制の枠組みにとどまらない安全性向上の取組み等について、全社を挙げて推進しているところです。
 その中で、東京電力福島第一原子力発電所事故から、原子力発電固有のリスクに対する認識や向き合う姿勢が十分ではなかったのではないかということを教訓として学んだことを踏まえ、安全性向上に向けた自主的かつ継続的な取組みのさらなる充実を進めていくこととしました。
 なお、主な取組みのうち、「原子力安全に係わる理念を明文化」・「原子力事業本部における安全性向上に向けた基盤整備」を実施しました。

~原子力安全に係わる理念を明文化~ 「原子力発電の安全性向上への決意」を社達 ※1 として制定 (平成26年8月1日)
 

 この社達は、社長のリーダーシップのもと、全社一丸となって、立地地域をはじめ社会の皆さまの安全を守り、環境を守るため、原子力発電のたゆまぬ安全性向上に取り組んでいくとの決意をあらためて明文化したものです。当社は、今後の原子力安全に関する全ての取組みを、この理念に基づいて実践していきます。

  • ※1社達…「経営方針等に関する事項」について定めた最上位の社内規程

社達「原子力発電の安全性向上への決意」要旨

はじめに
・当社の全員が、福島第一原子力発電所事故から得た教訓を胸に刻み、立地地域をはじめ社会の皆さまの安全を守り、環境を守るため、たゆまぬ安全性向上に取り組む。
原子力発電の特性、リスクの認識
原子力発電は、エネルギーセキュリティ、地球環境問題への対応、経済性の観点で優れ、わが国にとって将来にわたり重要な電源である一方、大量の放射性物質を取り扱うため、放射線被ばくや環境汚染を引き起こすリスクがある。従って、適切な管理を怠って重大な事故を起こせば人や環境に甚大な被害を与えうることを、当社の全員は片時も忘れない
リスクの継続的な除去・低減
・安全性を向上させるために、原子力発電の特性とリスクを十分認識し、「ここまでやれば安全である」と過信することなく、絶えずリスクを抽出・評価し、それを除去・低減する取組みを継続する。これを深層防護の各層で行う。
安全文化の発展
・リスクに対する継続的な取組みの基盤は安全文化であり、美浜発電所3号機事故を契機に再構築に取り組んできた安全文化を高めていく
・そのため、これまで以上に、問いかけ・学び・社会の声に耳を傾ける姿勢、自由闊達な議論と多様な意見の尊重などを徹底していく。
安全性向上の決意
・原子力発電の安全性向上は経営の最優先課題である。それらの取組みについて、立地地域をはじめ社会の皆さまとの双方向のコミュニケーションを一層推進し、原子力発電の安全性について認識を共有することが重要である。
社長のリーダーシップのもと、全社一丸となって、たゆまぬ安全性向上に取り組む。
~原子力事業本部における安全性向上に向けた基盤整備~ 原子力安全部門を新設 (平成26年6月26日)
  • 「原子力安全」と「核セキュリティ」に関する機能を集約し、安全性向上に係る取組みを一元的に推進するため、新たに「原子力安全部門」を設置しました。

原子力安全部門を新設 図

「原子力安全統括」を配置 (平成26年6月26日)
  • 全ての発電所に、発電所長に次ぐ職位として「原子力安全統括」を配置し、 安全俯瞰人材※2をその職位につけました。

「原子力安全統括」を配置 図

  • ※2安全俯瞰人材…発電所の設備全般や事故時のプラントの状況変化等を熟知し、事故時・平時に おいて、安全対策を上層部に進言できる人材

(「原子力安全統括」は、平時は安全性向上を推進し、事故時には、発電所長の技術的判断をサポートする参謀としての機能を担います。また、事故時対応能力の向上、 安全俯瞰人材の計画的な育成・配置にも取り組んでまいります。)

美浜発電所3号機事故から10年 「安全の誓い」の日に、事故当時の原点に立ち返り、原子力の安全文化の発展を誓いました

8月8日(金)「安全の誓い」の碑の前で安全最優先の事業活動を誓う八木社長
8月8日(金)「安全の誓い」の碑の前で
安全最優先の事業活動を誓う八木社長

8月9日(土)15時22分 事故発生時刻に合わせて黙祷を行う八木社長(前列左から4人目)
8月9日(土)15時22分 事故発生時刻に合わせて
黙祷を行う八木社長(前列左から4人目)

社長宣言 「安全を守る。それは私の使命、我が社の使命」

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