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生物多様性について考えてみよう
生物多様性ってなんだろう?
「生物多様性」とは、いろんな生きものが、いろんな自然の中に暮らし、お互(たが)いがつながっていること。
生物多様性を知るには、3つのポイントがあるといわれています。
ではその3つについて、これから解説していきましょう。
いろいろな多様性を知ろう!
植物は虫に食べられ、虫は小さな鳥に食べられ、小さな鳥は大きな鳥や動物に食べられて、大きな鳥や動物が死んでしまうと、今度は地面に暮らす微生物(びせいぶつ)によって分解され、最後は植物の栄養になります。
このように、生きものはお互いに関係しあって生きていて、こうしたつながりのことを「生態系」と呼びます。
山には山の、海には海の、草原には草原の生態系があります。
生きものの種類のことを種と呼びます。私たち人間はヒトという種です。イヌやネコも種。動物だけでなく植物や目に見えない菌(きん)もふくめると、今までにわかっているだけで約175万種の生きものがいるそうです。
ひとつの種の生きものが減ってしまって、ついにいなくなってしまうことを絶滅と呼びます。人間の活動の影響でこの絶滅のスピードはどんどん加速しているといわれています。
すべての生きものは「遺伝子」という生命の設計図をもっています。遺伝子は同じ種でもそれぞれみんなちがいます。同じお父さんとお母さんから生まれた兄弟姉妹の性格や姿は少しずつちがいます。これが遺伝子の多様性。
この遺伝子の多様性があるおかげで、人間はもちろん、生きものたちにも、さまざまな個性が生まれて、いろんな活躍(かつやく)できるのです。
私たちは、暮らしに欠かせない水や食料、木材、衣服、医薬品をはじめ、さまざまな生物多様性のめぐみを受け取っています。私たちが将来にわたって、自然のめぐみを受け続けるためには、めぐみを生み出す自然を守り、上手に利用しなくてはいけません。
- ■出典
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- 環境省「生物多様性条約 COP10以降の成果と愛知目標」
- 環境省「価値ある自然 生態系と生物多様性の経済学:TEEBの紹介」