電気を生み出す資源には
限りがある
今後、電気を安定して供給していけるかというと、「確実にできる」とは言い切れない状況にあります。
私たちが使っている電気の約8割は、火力発電によって生み出されており、その燃料となる石油、石炭、天然ガスは、永遠に使い続けられるエネルギー資源ではないからです。
エネルギー資源確認埋蔵量とは、現在確認されているそれぞれの資源の埋蔵量を年間の生産量で割ったもので、「このまま使い続けるとあと何年資源を採取できるか」という数字です。埋蔵量がもっとも多いとされているのは石炭、次いでウランで、これらは100年近く採取できるとされていますが、石油や天然ガスはこれらの半分となる約50年ほどしか採取できないとされています。
つまり、このままエネルギー資源を自由に使い続けていずれ枯渇してしまうと、私たちは電気を自由に使うことができなくなってしまうかもしれないのです。もちろん、今後新たに油田が発見される等によって、この数字は変わっていく可能性がありますが、これらの資源が“永遠に使い続けられるわけではない”ことは間違いありません。