01電気を生み出す / 火力発電所長期計画停止火力の再稼動
(海南発電所2号機再稼動)
海南発電所2号機を10年の眠りから目覚めさせる
大阪万博の開催された昭和45年に運転を開始した海南発電所。供給力確保に向けて長期計画停止中であった2号機の再稼動に取り組みました。
今回、稼動させたのは45万kWの発電機で、約10年ぶりの再稼動となります。主要な設備は保管措置をしていたため状態は比較的良かったのですが、長期間動かさず、メンテナンスをしていなかったため、高経年化の進んだ部品の交換や各部の詳細な点検、手入れなどが必要となってきます。そこで、限られた時間の中、全力をあげて復旧工事に取り組みました。
神奈川県にある東芝の工場では、発電するのに重要な機器である蒸気タービンについて、取り付けられている約6000枚もの羽根の検査を行いました。特に劣化しやすい取り付け部分に取り付けられている約1600枚について1枚1枚取り外し、発電に問題のないことを確認しました。
検査や試験を終えた蒸気タービンは船で発電所まで運ばれてきます。搬入にあたっては、直径約2.9m、全長約8m、重さ約50トンもある巨大な蒸気タービンをクレーンで吊り上げ、徐々に移動させながら慎重に据付作業を行います。この後、機器の組立てや各種調整、試運転などの工程を経て、平成24年7月16日に再稼働させることができました。
当社は、引き続き、さらなる供給力確保に努めてまいります。
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