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かんでんトピックス
2021年10月22日、政府はエネルギー政策の基本的な方向性を示すエネルギー基本計画を約3年ぶりに改定し、「第6次エネルギー基本計画」を閣議決定しました。
今回は、「第6次エネルギー基本計画」におけるエネルギー需給の見通しや原子力発電の位置づけについてお伝えします。
「第6次エネルギー基本計画」の基本的な考え方は?
第6次エネルギー基本計画は、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする2050年カーボンニュートラルの実現と、2030年度に温室効果ガスの排出量を2013年度から46%削減することに向けたエネルギー政策の道筋を示したものです。
温室効果ガス排出量の削減
2050年カーボンニュートラル
同時に、「安全確保(S)」を前提としたうえで「エネルギーの安定供給(E)」、「経済性(E)」の向上、そして「環境への適合(E)」という「S+3E」の実現のため、最大限の取組みを行うこととしています。
2030年度におけるエネルギー需給の見通しは?
第6次エネルギー基本計画では、2030年度におけるエネルギー需給の見通しも示されました。
温室効果ガス排出量の新たな削減目標の実現に向けて、電力の安定供給に支障が出ないよう十分考慮しながら、徹底した省エネルギーや非化石エネルギーの拡大を進め、再生可能エネルギーや原子力などの発電時に二酸化炭素を排出しない非化石電源は電源構成で全体の59%程度になると見込んでいます。
再生可能エネルギーは、主力電源として最大限の導入に取り組み、36~38%程度、原子力は、安全性の確保を大前提に必要な規模を持続的に活用していくとし、20~22%程度とされています。
2030年度の電源構成
資源エネルギー庁「2030年度におけるエネルギー需給の見通し」
(2021.10)をもとに作成
エネルギー基本計画における原子力発電の位置づけは?
原子力発電は、発電時に二酸化炭素を排出しないことに加え、自然条件に左右されることなく、安定したコストでたくさんのエネルギーを生み出せることから、重要なベースロード電源として位置づけられています。
各種電源の二酸化炭素排出量
電力中央研究所報告書「日本における発電技術のライフサイクルCO2排出量総合評価」(2016.7)をもとに作成
当社においては、40年以降運転となる美浜発電所3号機をはじめ
原子力発電所の安全・安定運転に努めており、今夏も安定した電力需給を保つことができました。
今後も、安全最優先に原子力発電を最大限活用していきます。