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こんな風に使います。

プラントの系統水は、所内で製造した純水を使用しており、不純物等の濃度は非常に低い値となっております。
試料の中の不純物等の濃度を精度良く測定するには、測定装置で十分測定可能な範囲の濃度に前処理しておく必要があります。われわれは、試料水を蒸発濃縮することで前処理をしています。
蒸発濃縮用の容器は、「茄子」のような形状をしたガラス容器で、「ナス・フラスコ」と言われており、通称「なす」と言われる所以です。

(なすを取り付けているところ) (蒸発濃縮装置 全景)

(プラント系統水の測定濃度レベル)
 試料によって異なりますが、ppmオーダーやppbオーダーの微量成分を測定しています。
(1ppbは、10億分の1という意味で、たとえれば、50mプール(水深2m、幅10m)に、1gのものを溶解し、分散させたときの状態)

(試料の濃縮前処理の例)
 試料1000mlを採取し、蒸発濃縮させて10mlにした場合、濃縮後の試料の濃度は、100倍に濃縮されます。 0.1ppbの濃度の試料は、これにより10ppbとなり、1ppbから良好に測定できる装置で分析するような場合では、濃縮操作により精度良く分析できるようになります。

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