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原子力事業本部
若狭トピックス

原子力規制委員会による3回目の現地調査の様子
当社は、平成25年7月25日、大飯発電所敷地内で行ってきた破砕帯※1調査に関する最終報告を原子力規制委員会に提出しました。
旧原子力安全・保安院から、大飯発電所敷地内破砕帯の活動性と長さについて調査の指示を受け、平成24年8月6日から破砕帯の活動性等について調査・評価を行い、10月31日には原子力規制委員会に中間報告を提出しました。その後、原子力規制委員会からの指示を踏まえ、敷地内南側でトレンチ調査※2等の追加調査を行い、これまでの結果を取りまとめました。
調査の結果、F-6破砕帯の活動性については、少なくとも後期更新世以降(約12~13万年前以降)には活動していないと評価し、活断層※3ではないこと、また、その長さについては、650m以上の連続する破砕帯であることを確認しました。
- ※1 破砕帯…主に断層活動により、断層沿いの岩盤が砕かれて礫(れき)状になった部分
- ※2 トレンチ調査…敷地内にトレンチ(溝)を掘り、破砕帯を覆って堆積している地層の変位等を実際に目視で確認する調査
- ※3 活断層の認定基準…将来活動する可能性のある断層等は、後期更新世以降(約12~13万年前以降)の活動が否定できないものとし、必要な場合は、中期更新世以降(約40万年前以降)まで遡って活動性を評価することが必要
【最終報告の概要】
■F-6破砕帯の活動性
F-6破砕帯は後期更新世以降に活動していないと評価し、活断層ではないことを確認しました
南側トレンチ調査の結果、F-6破砕帯は、約23万年前の火山灰を含む上位の堆積層に変位・変形を及ぼしていないことから、少なくとも後期更新世以降(約12~13万年前以降)には活動していないと評価しました。
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南側トレンチ全体写真 | 南側法面におけるF-6破砕帯 | 北側法面におけるF-6破砕帯 |
■F-6破砕帯の長さ
F-6破砕帯は長さ650m以上の破砕帯であることを確認しました
トレンチ調査、ボーリング調査等の結果から、F-6破砕帯は下図のHからE以南にかけて連続する長さ650m以上の破砕帯であることを確認しました。
美浜発電所敷地内の破砕帯調査結果の概要については、2ページで説明します。