知っていれば更に観戦が楽しくなる!

■得点の種類は何種類ある?

得点の方法には4種類あるよ。「トライ」「コンバージョンゴール」 「ドロップゴール」 「ペナルティゴール」があって、点数も違(ちが)うんだ。
敵陣のインゴールにボールをタッチすれば「トライ」で得点は5点。「トライ」が決まると、「コンバージョンキック」の機会が与(あた)えられて、ゴールポストの間のクロスバーより上にボールを通すとさらに2点が追加されるよ。プレイ中にドロップキックでゴールを決めると「ドロップゴール」で3点、相手チームの反則に対して得られるキック(ペナルティキック)が成功すると「ペナルティゴール」で3点になるんだよ。

種類 特典 得点方法
トライ
5点 相手のインゴール内で地面にボールをつける。
コンバージョンゴール
2点 トライが成立したらコンバージョンキックが与えられ、ボールが左右のゴールポスト間でクロスバーの上を通過すれば得点になる。
ドロップゴール
3点 プレー中に、ボールをワンバウンドさせるドロップキックでゴールを狙い、左右のゴールポスト間でクロスバーの上を通過すれば得点になる。
ペナルティゴール
3点 相手の反則があった場合、ペナルティキックが与えられ、左右のゴールポスト間でクロスバーの上を通過すれば得点になる。

■15人の選手のポジションは決められているの?

●フォワード(FW)…8人

フォワードの選手たちの重要な役割(やくわり)は、相手と押し合う「スクラム」でボールを確保すること。ボールを持った相手選手の体に飛び込(こ)んで、突進を食い止める役割もあるんだ。体の大きな重量級の選手が多く、世界トップクラスのチームではフォワードの選手8人の合計体重は800キロ以上にもなるよ!つまりスクラムは1.6t(トン)の戦いなんだ!

●バックス(BK)…7人

フォワードが確保したボールを、パスでつなげて敵陣にめがけて走りこみ、得点をとりにいくのがバックスの役割。戦略を組み立てる司令塔(しれいとう)がいるのも、このバックスなんだ。ボールを持ってゴールを目指すから、足の速い選手が多いんだよ。

大きくはこの2つに分かれていて、さらに左右や前後の配置によって細かく役割が分けられているよ。

■ラグビーはどうやって誕生(たんじょう)したの?

ラグビーは、1823年、イギリスにある「ラグビー校」という名門の私立校(しりつこう)で誕生したといわれているんだ。そこでのフットボール(サッカー)の試合中、ウィリアム・ウェブ・エリスという少年が、ボールを手に持ってゴールに走ってしまったことから、ラグビーが始まったとされているんだよ。その後、1845年に生徒たちによってルールがしっかりと作られたんだ。

■ラグビーのボールはなぜ楕円形(だえんけい)なの?

サッカーも野球もバスケットボールも、全部まん丸のボールを使うのに、ラグビーはなぜか楕円形だよね。ラグビーも最初はまん丸に近い形だったけど、ボールを持って長い距離(きょり)を走りやすいように、少しずつ改良されていったんだ。そのなかで使われた素材が、「豚(ぶた)の膀胱(ぼうこう)」。豚の膀胱に空気を入れて膨(ふく)らませてみたら、形が楕円形になっていった、というわけなんだ。

■試合終了(しあいしゅうりょう)を「ノーサイド」というのはなぜ?

ラグビーでは試合終了のことを「ノーサイド」というんだ。これは日本語で、「敵味方なし」という意味。ラグビーの試合は、お互(たが)いを尊重(そんちょう)し合いながら全力を尽(つ)くし、試合が終われば勝った側(サイド)も負けた側もないと、友好を深め合うスポーツだからなんだ。それはレフェリーに対しても同じで、試合中にイエローカード(10分間の退場を命じるカード)がレフェリーから出ても、選手は抗議(こうぎ)しないんだよ。選手たちはみんな、試合を安全に、公平に進めてくれているレフェリーに対して敬意(けいい)を持っているからなんだ。

これらの情報をもとにして、みんなも新しい元号を考えてみよう!! 当たったらじまんできるかも!?

■大阪の花園ラグビー場が「ラグビーの聖地(せいち)」と言われるのはなぜ?

大阪府東大阪市には高校ラグビーの聖地といわれる、「花園ラグビー場」があるんだ。高校野球では選手たちは甲子園出場(こうしえんしゅつじょう)をめざすけど、高校ラグビーで選手たちが目指すのが、全国高等学校ラグビーフットボール大会への出場なんだ。大会は毎年、12月末~翌(よく)1月の始めまで、開催されるよ。

ラグビーの試合を見ていると、反則が起きてレフェリーが笛を吹(ふ)き、試合が止まるというシーンがよくあるんだ。1つの試合で両チーム合わせて重い反則が15個くらい、軽い反則は20個くらいはあるんだって。
ちなみに、反則の重さによって、プレーの再開方法も変わってくるよ。

コラム

●軽い反則…相手ボールからのスクラムで再開
ノックオン(ボールを体の前に落とす)、スローフォワード(ボールを前に投げる)など

●やや重い反則…相手ボールのフリーキック(直接ゴールは狙えない)で試合が再開
ノットストレート(スクラムやラインアウトの際にボールがまっすぐに入らなかった)など

(2019年6月時点の内容です)

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