「2019年5月1日から新しい元号!」――最近こんなニュースをよく見るよね。
みんなもお金などで「平成○年」と書いてある文字をよく目にすると思うけど、この「平成」の部分を「元号(げんごう)」というんだ。
今年の5月から、「平成」に変わって新しい元号が使われることになるんだよ!
でも元号って、そもそもどんな意味があって、どのように決められているものなんだろうね?
諸説(しょせつ)は色々あるけれど、今回は、この元号についていっしょに見ていこう!

1.世界で元号を使っているのは日本だけ!?

■元号ってなに?

元号というのは年につける名前のことで、「和暦(われき)」や「年号」ともよばれているよ。
元号は今から2000年以上も前、中国で使われ始めたもので、国の平和を祈 (いの) って縁起(えんぎ)のいい名前をつけたり、国で最も(もっと)も偉(えら)い皇帝(こうてい)が自分の力をアピールする意味をこめた名前などがつけられていたんだ。
その文化が伝わって、日本でも元号が使われるようになったんだよ。今は天皇(てんのう)が即位(そくい)するときに、いっしょに元号も新しいものにする決まりになっているんだ。

■世界にも、元号があった!

中国や日本以外にも同じことをしている国はあったんだ!
元号は中国で始まって、漢字を使う文化のある周辺の国に広まったんだ。
例えば、現在の韓国(かんこく)では536年~、北朝鮮(きたちょうせん)では391年~と、日本よりも前に元号が使われていたんだ。他に、ベトナムや台湾(たいわん)でも元号が使われていたんだよ。
「じゃあ今の中国や韓国などの元号は!?」と知りたくなるけど、残念!今も元号を使っているのは、世界でも日本だけになってしまっているんだって!

■元号ってどうやって決めるの?

テレビや新聞などで「平成の次の元号は何になるんだろう?」という話がされているけど、次の元号はどうやって決められるか知っているかな?
実は元号の決め方は法律(ほうりつ)で決まっていて、総理大臣(そうりだいじん)が国文学(こくぶんがく)などにくわしい専門家(せんもんか)を何人か選び、新しい元号のアイデアを出してもらうんだよ。
そのアイデアを並(なら)べて、総理大臣や官房長官(かんぼうちょうかん)などのメンバーがどれがいいかを話し合って、最後は政府(せいふ)が決定するんだ!

元号選定の流れ

「平成」は初めて映像で広まった新元号! 「平成」は初めて映像で広まった新元号!

「平成」の前に使われていた「昭和」という元号がスタートしたのは1926年のことだけど、当時テレビはなかったので、新聞やラジオでしか新しい元号を知ることはできなかったんだ。でも平成になるときにはテレビが放送されていたので、たくさんの人が、映像(えいぞう)で新しい元号を知ることができたんだよ。
今はテレビだけではなくてインターネットやTwitter・FacebookなどのSNSもあるので、新しい元号が発表されたときにはいろいろな人と感想を話し合えそうだね!

(2019年3月時点の内容です)

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