お花見を楽しむための「マナー」

春のおとずれを、桜を見ながら楽しむお花見。お花見は、たくさんの人たちといっしょに楽しむものだから、「マナー」にはじゅうぶんに気をつけようね。
桜がたくさんさく公園などがお花見の場所として人気があるけど、毎年お花見の季節になると、公園のゴミ箱がいっぱいになって、大変なことになってしまうんだ。お弁当や飲み物、おかしなどを持って行くときは、ゴミが出ないようにしたり、ゴミが出たときは持って帰るようにしよう。
あと、大きな声でさわいだり、走り回ったりして、まわりの人たちにめいわくをかけないように気をつけようね。広い場所だからといってボール遊びなどをすると、だれかにケガをさせてしまうかもしれないから注意が必要だよ。

そしてもうひとつ、お花見をするなら、できるだけ桜の木の近くにいたいと思うかもしれないけど、桜の根の部分にすわったり、上に乗ったりしないようにしよう。根がいたむと、桜の木が弱ってしまうこともあるんだ。みんなを楽しませてくれる大切な桜の木だから、やさしくしてあげることも大切だね。

お花見に持って行くと役立つもの

<ゆっくりすわる場所をつくるために…>
ビニールシート、クッション、ダンボール など
<手が汚れたりしたときのために…>
ウエットティッシュ、ぬれたタオル など
<あと片付けをするために…>
大きめのゴミぶくろ
※大きなゴミぶくろは、雨がふってきたらカッパとしてもつかえるよ。
<あたたかい料理を楽しむなら…>
バーベキューセット、ガスコンロ など
※場所によっては火を使うことを禁止されているところもあるから、持っていくときは前もって調べておくようにしよう。
<「夜桜(よざくら)」を楽しむなら…>
「けいたい用カイロ」、薄手の上着 など
※春はまだ寒い日もあるので、カゼをひかないように気を付けよう。

いつもとちがう場所でお花見をしてみよう

おうちの近くの公園などでお花見をする人も多いけど、いつもとはちがう場所でお花見をしてみるのもオススメだよ。たとえば、お城やお寺の近くでさく桜や、湖や川のほとりにさく桜を見に行くと、なかなか見られない風景を楽しむことができるんだ。また、大昔からさいている大きな桜の木を見に行ってみよう。身近な桜の木に比べて、何倍もの大きさがある桜の木に、満開の桜がさいているすがたはとても美しく、はくりょくもあるんだ。ただ桜をながめるだけでなく、絵をかいてみたり、写真をとってみたりするのも楽しそうだね。お花見をするときには、自分なりの「桜の楽しみかた」を考えてみよう。

関西で桜を楽しめるスポット

関西地方にも、たくさんの桜の名所、お花見スポットがあるんだ。
ここでは、お花見を楽しめる場所としてとくに人気のある場所をしょうかいしていくよ。

<大阪府>造幣局(ぞうへいきょく)桜の通りぬけ(大阪市北区)

日本の「お金」をつくるところが「造幣局(ぞうへいきょく)」なんだ。明治時代、五代友厚(ごだいともあつ)という人が、大阪に造幣局をつくろうと国にはたらきかけてできたんだ。「ヤエザクラ」を中心に、約350本・130種類の桜によってつくられる「桜のトンネル」は、長さが約560m。もともと造幣局で働く人しか見られなかったけど、1883年に当時の局長さんが「みんなで桜を楽しもう」と言ったことがきっかけで、大阪市の桜の名所になったんだ。

<京都府>醍醐寺(だいごじ)(京都市伏見区)

戦国時代(せんごじだい)の武将(ぶしょう)・豊臣秀吉(とよとみひでよし)がお花見をした場所としても知られるのが「醍醐寺(だいごじ)」だよ。お寺の広い庭に約800本の桜が植えられていて、約3週間もいろいろな桜がさいているところを楽しめるよ。

<兵庫県>夙川(しゅくがわ)公園(兵庫県西宮市)

西宮市を流れる「夙川(しゅくがわ)」のほとりでは、約1,660本の桜がさき、約2.8kmもの桜並木(さくらなみき)ができるんだ。この夙川公園の桜は、「日本さくら名所100選」にも選ばれていて、地元だけでなく、関西各地から多くの人がお花見におとずれているよ。

<奈良県>吉野山(よしのやま)(奈良県吉野郡吉野町)

奈良県の「吉野山(よしのやま)」では、「シロヤマザクラ」という桜のほか、約200種類・3万本もの桜がさいているところが見られるんだ。「たくさんの桜を一度に見わたせる場所」という意味で「一目千本(ひとめせんぼん)」ともいわれる、有名な桜の名所だよ。

<滋賀県>海津大崎(かいづおおさき)(滋賀県高島市)

日本で一番大きな湖「琵琶湖(びわこ)」のほとりに、約4kmの桜のトンネルがあるんだ。ここにさいている桜は「ソメイヨシノ」という種類で、樹齢(じゅれい=木の年れい)70年を超えるソメイヨシノが約800本もならんでいるよ。ここも「日本さくら名所100選」のひとつなんだ。

<和歌山県>和歌山城(わかやまじょう)(和歌山市)

和歌山市にあるお城「和歌山城(わかやまじょう)」では、約600本の桜が咲き、お城の中に桜並木が続いているよ。たくさんの人がお花見を楽しむ「桜まつり」のころには、夕方からライトアップされて、美しい夜桜とお城のすがたを楽しむこともできるんだ。

(2016年3月時点の内容です)

Pick Up

  • 火力発電の燃料について
  • 地球温暖化について
  • もしもの時に、家族と連絡を取る方法