generation
overview

水力発電事業のこれまでの取り組み

役割

電気は、時々刻々と変化する需要に合わせ安定して供給できるよう火力、原子力、水力などの発電方法を組み合わせてつくられます。なかでも、水力発電は他の再生可能エネルギーと比べ安定的に電気を供給できることからべースロード電源と位置づけられています。また、すぐに発電を開始でき、水の流れる量を調整することで容易に出力を変えられるので、需要のピーク時や緊急時の対応にも優れています。

役割1

貯めておくことができない電気を水の形で蓄える、蓄電池のような役割を果たすのが揚水発電です。近年、太陽光発電や風力発電など出力が変動する変動型再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、需要以上の電気がつくられることがあります。
その電気を揚水発電がダムに水をくみ上げるポンプに使用することで、需給の安定化と変動型再生可能エネルギーの出力抑制の一翼を担っています。

役割2

特徴

エネルギー変換効率が高い

水力発電のエネルギー変換効率※は80%程度です。一般的な火力発電のエネルギー変換効率約3割~4割(図参照)と比べ、約2倍の数字となっており、非常に効率が良い電源といえます。
※水を上から下へ流す時に発生するエネルギーを電気に変換したときの変換割合のこと。変換効率の数字が高い電源ほど、より効果的に電気を作ることができます。

エネルギー変換効率が高い

CO2の排出量が少ない

水力発電は、太陽光や風力と同じように、電気をつくる際に地球温暖化の原因の一つである二酸化炭素(C02)を排出しないクリーンなエネルギーです。 世界中で地球温暖化対策に取り組まれているなか、環境にやさしい電源として位置づけられ、利用されています。

CO2の排出量が少ない

純国産のエネルギー

エネルギー資源のほとんどを輸入に頼る日本ですが、水力発電は地表に降った雨や雪などの自然が織りなす永続的な水環境を利用した、輸入に頼ることのない純国産のエネルギーです。輸入資源(石油、石炭、天然ガスなど)には限りがありますが、水力発電は半永久的に電気をつくることができます。

純国産のエネルギー

基本原理

水が高いところから低いところへ落ちる力を利用して、電気をつくるのが水力発電です。
例えば、ダム式発電の場合、ダムに貯められた水は、取水口から水路を通り、発電機につながっている水車を回して電気をつくります。水車の回転数は機種によって異なりますが、1分間に120回転、多いものでは1.200回転します。発生した電気は、電力のロスを少なくするために発電所の変圧器で昇圧されてから送電線で変電所へ送られ、そこからお客さまへ届けられます。

基本原理