プレスリリース
2007
2007年4月27日
関西電力株式会社
大飯発電所1号機の原子炉起動および調整運転の開始について
大飯発電所1号機 第21回定期検査中の保全品質情報等について
大飯発電所1号機 第21回定期検査中における保全品質情報等のうち「法令に基づく報告事象や安全協定の異常時報告対象のうち重要な事象」に至らない軽微事象等保全品質情報等について、以下のとおりお知らせします。
1.保全品質情報※について
※ | 実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則および電気関係報告規則に基づく報告事象や安全協定の異常時報告事象に該当する事象を含め、保安活動向上の観点から、産官学において情報共有することが有益である事象 |
(1) 「法令に基づく報告事象や安全協定の異常時報告対象のうち重要な事象」に至らない軽微な事象 | ||||||||||||||||
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2.その他情報
(1)不具合情報 | ||||||||||||||||
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発電所名 | 大飯発電所1号機 | 発 生 日 | 第21回定期検査中(3月26日) | ||||||||||||||||||||||||||||
件 名 | 原子炉補助建屋での水漏れについて(添付図3参照) | ||||||||||||||||||||||||||||||
事象概要 および 対 策 等 |
定期検査中の平成19年3月26日、原子炉補助建屋の機器ドレンキャップ※1から水が漏えいしていることを当社社員が発見しました。状況を確認したところ、ほう酸補給タンク内の純水を排出しており、排出先の廃液ホールドアップタンク※2の受入弁が閉止されていました。このため、直ちに純水排出作業を中止するとともに、受入弁を開放し漏えいは停止しました。漏えいした水は、床面の排水目皿を通じて全て回収され、環境への放射能の影響はありませんでした。なお、漏えい水量は約0.1m3と推定され、床面に汚染のないことを確認しました。
調査を行った結果、廃液ホールドアップタンクの水位計の性能検査※3を担当する原子炉保修課は、検査前に廃液ホールドアップタンクの受入弁の切替操作を実施する必要があることから、隔離明細書※4に記載して検査に必要な操作として発電室に依頼しました。その際、当該弁の切替操作を発電室で実施することは、隔離明細書の注意事項にしか記載しておらず、発電室は当該弁の切替操作を実施しなければならないという認識を持っていませんでした。 一方、原子炉保修課は、当該弁の切替操作を発電室に連絡した際に、お互いに依頼内容を十分に確認しなかったことから原子炉保修課は当該弁の切替操作が許可されたものと思い込み、当該弁を閉止しました。その後、別の作業のため発電室がほう酸補給タンク内の排水作業を実施しましたが、当該弁が閉止していたことから、排出した水が逆流し、漏えい事象に至りました。 このことから、操作移管されていない弁は操作しないという基本動作が守られていなかったこと、および具体的な操作内容の相互確認が不十分であったことが原因と推定されました。 再発防止対策として、発電所長から全所員に対し、基本動作の徹底と、作業前に隔離明細書の内容について発電室と担当課が必ず対面で相互確認を行うことを周知徹底しました。
[平成19年4月5日 お知らせ済] |
(2)その他情報(工学的安全施設の予防保全作業)
なし
以 上