夏の夜空を彩(いろど)る「ペルセウス座流星群」

1月の「しぶんぎ座流星群」、8月の「ペルセウス座流星群」12月の「ふたご座流星群」。
この3つが「三大流星群」とよばれているんだ。中でもペルセウス座流星群はとても観測しやすい流星群なんだよ。

この夏休み、みんなでペルセウス座流星群を見に行こう!

夜空を流れる「流星群」ってなんだろう?

そもそも流れ星ってどうして見えるのか知ってるかな?

彗星(すいせい)は直径1ミリメートルから数センチメートルというとても小さなチリを吹き出すんだ。そこに、地球が近づくと、チリの粒が地球の重力に引っ張られ、高温になって燃えつきる。そういう現象(げんしょう)のことを、地球にいる僕たちは流れ星と言っているんだ。

地球の動き方が決まっているように、すい星も毎年ほぼ同じ動き方をする。だから、毎年決まった時期に流星群を見ることができるんだ。そして、流星が飛び出し始める位置にある星座名を入れた名前でよんでいるんだよ。

真夏の夜空を流れる「ペルセウス座流星群」を見てみよう!

ペルセウス座流星群を見るときのポイント

次に、ペルセウス座流星群を観測する際のポイントを見ていこう。
上にも書いたように、流星群を見ることができる時期は決まっていて、ペルセウス座流星群の場合、日本では8月12日から13日にかけての夜が最も見やすい時期だと考えられているよ。

2018年の場合、ペルセウス座流星群が最も多く見られるのは、日本時間の8月13日午前10時ごろ。明るい時間だから肉眼で見ることはできないんだ。けど、だいじょうぶ。8月11日から12日、8月13日から14日の夜にもある程度の流れ星を見ることができるよ。

ペルセウス座流星群は夕方ごろから流れ始めていくんだけど、見やすくなるのは夜21時頃から。そして、真夜中から空が明るくなり始めるころまでが最も多くの流れ星を見ることができるよ。

ペルセウス座流星群は、多いときには1時間で40個ほどの流れ星を見ることができるんだ。望遠鏡(ぼうえんきょう)や双眼鏡(そうがんきょう)がなくても見ることができるよ。立ったまま夜空を見上げているとつかれてしまうので、レジャーシートなどを用意して、ねころがって夜空を見上げていると、きっと多くの星が君の前を流れていくよ。

流星群を撮影してみよう!

せっかくだから流星群の撮影(さつえい)にもチャレンジしてみよう。

実は、スマートフォンでも撮影することができるんだ。ここでは、スマートフォンを使ってかんたんに星空を撮影する方法を紹介するよ。

※iPhoneではアプリが必要です。Android搭載(とうさい)スマートフォンでは以下のとおりの手順で撮影できます。

スマートフォンで星空を撮影するときには、まず「スマートフォン用の三脚(さんきゃく)」を用意しよう。暗いところで撮影をするとき、手に持って撮影をしてしまうと写真がブレてしまうため、三脚で固定することが大事だよ。
そしてスマートフォンのカメラを起動させ、次のような設定をしよう。

  • ・フラッシュをオフにする
  • ・撮影モードをマニュアルモードにする
  • ・シャッタースピードを最もおそくして、ISO(カメラの感度)を最も高くする
  • ・セルフタイマーを使えるようにする
  • ・カメラの露出(ろしゅつ)をマイナス補正(ほせい)にする

次に実際に星空を撮影していくんだけど、ここで大切なのはピントを合わせること。暗い場所ではピントを合わせるのがむずしいんだ。だから、遠くの建物や、月などの大きく明るい星にピントを合わせて調整していこう。ピントの調整ができたら、写真がブレないようにセルフタイマーを使って撮影をすると、星空の写真が撮(と)れるはずだよ。

星空は撮影する場所で写真の出来ばえが変わるんだ。山や海など光が無いところと、町の公園では明るさがぜんぜん違(ちが)うよね。なるべく周りに光がないところをさがそう。そして、事前にいくつかの場所で何枚(なんまい)か撮って、一番きれいに撮れるポイントをさぐっておこう。

注意点としては、流れ星はあっという間に流れてしまうから、ねらって撮ることはできないんだ。
だから1~5分の間隔(かんかく)を決めて、1~2時間くらい撮り続けてみよう。
あとから写真をチェックして、タイミングよく流れ星を撮影できているものを見つけよう。

星空の撮影がおもしろいと感じたら、観測イベントを行っている天文台にいってみるといいよ。こうしたところでは星空のおもしろさを教えてくれたり、プロの人たちが撮影した星空の写真を見ることができるんだ。

■関西で観測イベントを行っている天文台の一例

他にも関西にはいくつも星空が綺麗に見えるスポットがあるんだ。その中から5つのスポットを紹介するよ。夜の行動だから、必ず大人と一緒(いっしょ)に行くようにしようね。

蔵王ダム

滋賀県にある蔵王ダムは、全国でも有数の天体観測地として有名なんだ。ダムだから周りが暗くて、星空を見やすいのがその理由だよ。
住所:滋賀県蒲生郡日野町蔵王

丹波天文館

京都府立丹波自然運動公園の中にある天文館で、望遠鏡なども使えるんだ。夜に行く場合には予約が必要だから注意しようね。
住所:京都府船井郡京丹波町曽根崩下代110−7

長居公園

サッカー場などもある大阪市内の公園だけど、緑が豊かで、意外と星空を見ることができるスポットだよ。
住所:大阪府大阪市東住吉区長居公園1−23

西はりま天文台

兵庫県立大学の天文台なんだけど、一般(いっぱん)の人も無料で入場できるんだ。世界でももっとも大きい公開望遠鏡で、宇宙(うちゅう)を見ることだってできるんだ。
住所:兵庫県佐用郡佐用町西河内407-2

フォレストパーク神野山

奈良県の県立自然公園で、「天体観測の聖地(せいち)」ともよばれるくらい、綺麗な星空が見れる場所だよ。
住所:奈良県山辺郡山添村大字伏拝888-1

星の動物園 みさと天文台

肉眼でも天の川が見えるスポットで、和歌山県内で最大の望遠鏡などもある天文台なんだ。天体観測や星空に関するイベントもたくさん開かれているよ。
住所:和歌山県海草郡紀美野町松ヶ峯180

(2018年8月時点の内容です)

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