身の回りにあるテレビやパソコン、エアコン、電子レンジなどの道具を使うために必要なものといえば…もちろん、電気だね。では、みんながいつも使っている電気には、実は種類があることを知っているかな?
今回は、電気の種類とそれぞれのちがい、世界でもめずらしい日本の電気の秘密などについて、いっしょに見ていこう。

電気にも「種類」がある!?

テレビやパソコン、エアコン、電子レンジといった電気製品を使うときには、コンセントから電気を取る場合と、電池から電気を取る場合があるよね?たとえば、テレビを見るときは、テレビを動かす電気はコンセントから取って、リモコンを動かす電気は電池から取っているね。

実は、コンセントから取る電気と、電池から取る電気は、種類がちがうんだよ。コンセントから取る電気は「交流(こうりゅう)」、電池から取る電気は「直流(ちょくりゅう)」といって、それぞれの電気のとくちょうにちがいがあるんだ。

交流 直流

「交流」と「直流」のとくちょうのちがいとは?

コンセントから取る「交流」の電気は、目で見ることはできないけれど、電気の大きさが大きくなったり、小さくなったり、向きが変わったりしているんだ。そして、「交流」の電気の大きさや向きは、「波」のように規則正しく変わっているよ。その逆に、電池から取る「直流」の電気は、電気の大きさや向きがずっと同じで、変わることがないんだ。ここまでで、「交流」と「直流」のとくちょうのちがいはわかったかな?

さて、「交流」の電気の大きさや向きは、波のように規則正しく変わっているんだけど、「1秒間にくり返される波の数」のことを「周波数(しゅうはすう)」というんだ。そして、周波数をあらわす単位を「Hz(ヘルツ)」というんだ。下の図を参考にしてみてね。

周波数とは1秒間に繰り返す波の数

この図では、1秒間に3回の波(山と谷の1組)がくり返されているね。
だから、この場合は「3Hz」ということになるよ。

日本には「50Hz」と「60Hz」の2つの電気がある

みんながいつも使っている電気には、「交流」と「直流」という2つの種類があるといったけど、日本では「交流」の電気にも2つの種類があるんだ。同じ交流の電気でも、周波数がちがっているんだよ。1つは「50Hz」の電気で、もう1つは「60Hz」の電気なんだけど、「どうして、ちがう周波数の電気ができてしまったの?」ということを、次のページで説明するよ。

(2016年2月時点の内容です)

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