関西電力PR施設
黒部川電気記念館
世紀の大工事「くろよん」
「世紀の大工事」といわれた「くろよん」(黒部ダム/黒部川第四発電所)建設工事は昭和31年7月、着工されました。 電力を急激に必要とした昭和30年代、発足したばかりの関西電力は社運をかけてこの難工事に挑みました。
厳しい自然条件の中、最新の技術を駆使して工事はすすめられ昭和38年6月、7年の歳月をかけてようやく完成したのです。
厳しい自然条件の中、最新の技術を駆使して工事はすすめられ昭和38年6月、7年の歳月をかけてようやく完成したのです。
くろよん開発先駆者
人跡未踏の秘境に黒四発電所建設を決断した当時の関西電力社長、太田垣士郎のことばです。
「経営者が十割の自信をもって取りかかる事業。そんなものは仕事のうちには入らない。七割成功の見通しがあったら勇断をもって実行する。それでなければ本当の事業はやれるものじゃない・・・。」

美しいアーチダム「黒部ダム」
7年の歳月と513億円(当時)の工費、延べ1千万人もの人手をかけて完成した黒部ダム。美しいアーチ型を描く白い堰堤は、黒部湖のエメラルドグリーンと見事なコントラストを見せています。激しく放水される水には虹がかかり、美しさに色を添えます。
形式 | アーチ式 |
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高さ | 186m(日本第1位) |
堤長 | 492m |
堤体積 | 158万立方m |
総貯水量 | 約2億立方m |
放水期間 | 6月26日~10月15日 |

関電トンネル(大町トンネル)
黒部ダムの建設に伴う資材輸送のため、標高1400mの扇沢からダムまでの5.4キロにわたるトンネルです。
アルプスの山の中腹を貫通させるこの工事中、約80mの区間で軟弱な地盤から滝のような水と砂のような岩石があふれ出す大破砕帯に遭遇。
トンネル工法の権威者の英知を集め、水抜きや薬剤注入などあらゆる手が尽くされ、7ヶ月間かけてようやく大破砕帯を突破しました。今は長野県側からの黒部ダムの入口として電気バスが運行されています。

完全地下式「黒四発電所」
黒部ダムの下流、約10kmに黒部川第四発電所はあります。
国立公園の景観保持と冬季の雪害を避けるため、発電所・開閉所が全部地下に設置され、その総容積は、約22万立方mで国会議事堂とほぼ同じ容積となっています。
形式 | ダム水路式 |
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落差 | 545.5m |
位置 | 黒部ダム右岸下流約10km |
出力 | 最大337,000kW |
特徴 | 地下式/鉄筋コンクリート造り |
殉職者慰霊碑
彫刻家・松田尚之氏による「六体の人物像」はダム建設で亡くなった尊い殉職者の慰霊碑です。
「尊きみはしらに捧ぐ」という言葉と殉職者の名前が刻まれ、冥福を祈っています。
