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廃止措置のパイオニアとして、無事故無災害での完遂を目指す 美浜発電所 機械工事グループ 増井

安全文化。それは関西電力において、一人ひとりが常に安全を心がけることによって、先輩から後輩へと、脈々と受け継がれてきた精神であり風土です。これまでも、そしてこれからも形成され続ける安全文化―。この安全文化を守り続ける関電マンの「安全への想い」に迫ります。

PWR(加圧水型原子炉)では、国内初となる廃止措置に取り組む美浜発電所1、2号機。増井は、廃止措置を無事故無災害で完遂させるという強い想いで、仲間とともに国内でも前例のない工事に立ち向かっている。

国内初のPWR廃止措置に挑む

廃止措置とは、運転を終了した原子力発電所の施設を解体撤去し、これに伴い発生する廃棄物の処理などを行い、元通りの更地に戻すこと。当社では、2015年4月27日に美浜発電所1、2号機を廃止した後、2017年4月19日に廃止措置計画の認可を受け、PWRでは国内初となる廃止措置に取り組んでいる。

「PWRプラントでは国内初の廃止措置ですから、やはりプレッシャーを感じていますが、私が担当した廃止措置が先例になっていくと考えると、自然と気持ちは引き締まりますね。」

これから約30年におよぶ廃止措置の全体工程の中で、無事故無災害で工事を進めていくことが増井のミッションだ。プレッシャーを感じつつも安全最優先で一つ一つの作業を進めていくという固い決意が、その表情から伺える。

少しの異常も見逃さない。あらゆる設備を隈なく点検

2017年8月、美浜発電所1号機で、廃止措置において最初の工程にあたる系統除染の作業が始まった。系統除染とは、放射性物質を含む冷却水が流れていた系統(下図ピンク色部分)に薬品を入れて循環させ、原子炉や配管などの内側に付いた放射性物質を取り除く作業のこと。除染する配管などの長さは、1、2号機合わせて約3,000m、容量は約400m3もある。これらの設備に巨大な除染装置を繋ぎ合わせ、薬品を循環させることにより、内側に薄くはり付いた放射性物質を含む酸化被膜を溶解させ、浄化する。1回の工程を約7日間続け、サンプルを取って除染状況を確認しながら、4~6回繰り返す計画だ。

系統除染のイメージ

「除染に使われる薬品が漏れるようなことがあってはならないので、事前準備は特に念入りに行いました。除染装置が配管にきちんと接続されたかを確認するために、まず配管に水を通し、少しでも水が滲むようなことがないか、多数ある配管の接続部分を全て確認しました。」

確認したのは、配管だけではない。美浜1、2号機は前回の運転停止から約7年経過していたため、冷却水を循環させるためのポンプや電気系統などの設備の機能を再チェックする必要があった。

「系統除染を通して、多くの部署のサポートが必要だということを改めて実感しました。発電室・保修課・放射線管理課等と連携を密にするとともに、多岐に亘る点検作業の実施計画の策定と実行にあたっては、原子力発電所の運転開始の時のような意気込みで緊張感を持って臨みました。」

今回の系統除染は廃止措置の第一歩。この後に続く、残存放射能調査や解体撤去などの作業を安全に進めるべく、少しの異常も見逃さないという増井の想いが伝わってくる。

前例のない工事をチームワークで乗り越える

増井は現場責任者として、安全に作業が進められるよう、細かなところにも気を配る。今回の系統除染は夏場に実施しており、作業現場が高温になってしまうため、熱中症対策や除染装置の故障防止対策として、仮設の冷房設備等も設置した。
そんな増井が特に大事にしていることは、現場での情報共有だ。笑顔で仲間とコミュニケーションを取りつつ、どんなに些細な気付きでも共有できるような雰囲気作りを心がけている。
工事を無事故無災害で完遂させるという揺るぎない決意を胸に、増井は作業現場に足を運び、隠れたリスクがないか目を光らせる。

「工事を着実に進めていくためには、安全最優先で一歩一歩進めていくことが重要です。毎朝のミーティングでは、作業内容について不安な点はしつこく何度も確認し、注意すべき点を伝えています。安全に工事を進めるためには、嫌われても良いと思ってやっていますから(笑)。
廃止措置に携わる者が皆同じ気持ちで、チームとして一体感をもって臨むこと。それができれば、国内初の困難な取り組みであっても必ず乗り越えられると確信しています。」

パイオニアとしての誇り、美浜の未来につなげたい

「ご存知の通り、当社の廃止措置と福島第一原子力発電所の廃炉作業は全く違います。当社は使用済燃料を安全に移動させ、保管・管理した上で、除染を行いながら建物を解体・撤去していくので、計画通りに手順を踏めば、安全に進めることが可能なのです。
美浜発電所1、2号機の廃止措置を無事故無災害で完遂することで、我々がパイオニアとなり、その知見と安全文化を将来につなげて行きたいと考えています。」

今後、さらに本格化していく廃止措置。このプロジェクトを無事故無災害で完遂させるという強い想いを抱く増井の目は、さらにその先を見据えている。

2017年9月26日掲載

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