現場取材│Kanden Transformation
かんでん Update
2024.8.30

現場取材│Kanden Transformation

関西電力のDXを支援するデジタル専門家集団

K4Digital代表取締役社長梅本 潤 写真

K4Digital代表取締役社長
梅本 潤

上田と別れ、K4 Digitalを訪ねた。
K4 Digitalは高度なデジタル技術を持つ専門家集団として2018 年に設立。関西電力とアクセンチュアの合弁会社で、データサイエンティスト、デジタルコンサルタント等が在籍し、関西電力グループのDXを強力に支援。電気をつくるところから販売、オフィス業務にもAIを活用し、圧倒的な生産性向上と新たな価値創出をめざす。これらを推進するCoE(Center of Excellence)の役割をK4 Digitalが担っている。

グループ内でデジタル専門家集団を抱えるメリットは何か。「業務に精通した各部門の担当者とデジタルの知見をもつ当社の専門家が企画段階から一緒に考えることで、スピード感をもってプロジェクトの概念実証や具体化を実行できること。さらに人財・スキルの内製化によって知識や経験の内部蓄積ができる利点もある」と話すのは、2023年から代表取締役を務める梅本潤。ケイ・オプティコム(現オプテージ)のネットワークエンジニア、関西電力データ分析チームのマネジャーを歴任したトップだ。

グループCoEとして先進的なスキルを磨く

K4 Digitalのめざす姿

K4 Digitalでは実際のプロジェクト参画を通じてデータサイエンスやデジタルコンサルティングの専門人財育成を行う。「常時多数走っているプロジェクトに次々と挑戦することで力がつく」と梅本。加えて社内でデータ分析コンペや生成AI活用プロジェクトを実施し、スキル伸長の機会も設けている。

また、関西電力各部門のDX 推進者を対象としたワークショップやグループ全社員のデジタルリテラシー向上に向けた研修も行っており、関電全体のDXスキル向上も図っている。

設立から6年間で180件を超える概念実証を行い、確実に成果を上げている。火力発電所の巡視点検高度自動化システムや関西電力送配電での停電情報自動応答サービスなど、省力化や高度化に資する多様な事例がある。営業部門での顧客データの分析・活用や生成AIを使った事務処理など、DXよる業務改善や新たな価値創出にも貢献している。

デジタルの世界は技術進化が著しく、最新技術のキャッチアップが欠かせない。「社内外の動向にアンテナを張り、柔軟に見直しながらDXを進めていく。人財育成は一朝一夕にはいかないが、当社の行動規範である『おもろいやん、やってみようや、すごいやん』に基づいて、楽しみながら関西電力グループのDX推進に取り組んでいきたい」と梅本。グループ変革を切り拓くという使命を果たすため、K4 Digitalは進化し続ける。

K4 Digital
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