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2020年7月17日
関西電力株式会社

高浜発電所3号機の定期検査状況について(蒸気発生器伝熱管の損傷に関する点検状況の続報)

 高浜発電所3号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力87万キロワット、定格熱出力266万キロワット)は、第24回定期検査を実施中、3台ある蒸気発生器(SG)の伝熱管全数※1について渦流探傷検査(ECT)※2を実施した結果、B-SGの伝熱管1本、C-SGの伝熱管1本について、管支持板部付近に外面(2次側)からの減肉とみられる有意な信号指示が認められました。

 その後、有意な信号指示があった伝熱管の外観を小型カメラで調査した結果、B-SG伝熱管の管支持板下端部付近に幅約4mm、C-SG伝熱管の管支持板下端部から約1mmから3mm下の範囲に幅約1mmと幅約4mmの周方向のきずがあることを確認しました。いずれもきずの形状から摩耗減肉の可能性が高いことを確認するとともに、当該伝熱管周辺の管支持板等に接触痕が認められました。

 このため、異物が接触した可能性が考えられることから、SG器内について、小型カメラを用いて第3管支持板より下の範囲を調査した結果、C-SGおよびA-SGの流量分配板上※3で異物(金属片)を確認しました。一方、B-SGでは、異物を確認することができませんでした。また、SGブローダウン系統のタンク、弁等の機器およびその周辺の調査を行った結果、異物は認められませんでした。

 C-SGおよびA-SG内で確認された金属片※5を回収し、工場において分析した結果、金属片は配管等に使用されているうず巻ガスケット※4(幅4.5mm程度)の一部である可能性があると推定しました。

  • ※1 過去に有意な信号指示が認められ、施栓した管等を除きA-SGで3,272本、B-SGで3,248本、C-SGで3,262本、合計9,782本。
  • ※2 高周波を流したコイルを、伝熱管に接近させることで対象物に渦電流を発生させ、対象物のきず等により生じた渦電流の変化を電気信号として取り出すことで、きず等を検出する検査であり、伝熱管の内面(1次側)より、伝熱管の内面(1次側)と外面(2次側)の両方を検査している。
  • ※3 管板と第1管支持板の間に設置しているドーナツ形状の平板
  • ※4 配管の継手部や容器のマンホール部、弁やポンプのボンネット部に使われている シール材
  • ※5 C-SGで回収した金属片は、縦約33mm、横約5mm、厚さ約0.2mm、重さ約0.3g、A-SGで回収した金属片は、縦約24mm、横約5mm、厚さ約0.2mm、重さ約0.2gの線形上

[2020年2月18日28日4月17日 お知らせ済み]

1.調査状況

 4月までの調査では、伝熱管の外面減肉が確認されたB-SGで異物が確認されなかったことから、SG器内について、点検範囲を拡大して調査するとともに、SGブローダウン系統の配管直管内部について調査を行いました。また、回収した金属片の発生源および金属片が伝熱管を損傷させた可能性について調査を行いました。

  1. (1)SG内(2次側)およびSGブローダウン系統の追加調査
    • a.SG器内(2次側)の異物調査の状況
       小型カメラを用いて、B、C-SG器内の第3管支持板より上部の管支持板の上面を調査した結果、異物は認められませんでした。
       なお、A-SGについては、現在、点検を行っています。
    • b.SGブローダウン系統の異物調査の状況
       SGブローダウン系統の配管直管部内について、小型カメラを用いて点検を行った結果、異物は認められませんでした。
  2. (2)回収した金属片の調査
    • a.2次系給水系統のガスケットの調査
       回収した金属片は、配管等に使用されているうず巻ガスケットの一部の可能性があることから、2次系給水系統の配管や機器について、類似のガスケットを使用している箇所(20箇所)を抽出し、過去の点検記録を確認した結果、ガスケットが損傷し系統内に流出した実績はありませんでした。
       また、類似のガスケットを使用している箇所を開放して点検した結果、ガスケットの取付状態に異常は認められませんでした。
    • b.C-SGで回収した金属片が伝熱管をきずつけた可能性の調査
       運転中のSG器内(2次側)の流況を模擬した試験装置を用いて、金属片と形状、重さが同じ試験片を管支持板下部に配置したところ、水の流れにより試験片が管支持板下面に保持され伝熱管に接触することを確認しました。
2.今後の予定
  • ・SG器内について、管支持板等の上面以外に異物が残存していないか確認するため、A~C-SG器内に水を張り、底部から窒素を噴射させ、排水する操作を行った後、排水内の異物確認を行うとともに、管板部を小型カメラで確認します。
  • ・引き続き今回見つかった金属片が伝熱管をきずつけた可能性およびSG器内に混入した経路等について調査を行います。

以 上

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