

暗い場所を明るい光で照らしてくれる、懐中電灯(かいちゅうでんとう)やペンライトの光で、絵や文字をかけることを知っているかな?「おもしろそう!」「どうやってやるの?」と思ったら、さっそく実験してみよう。

光で絵や文字をかいてみよう!
懐中電灯やペンライトなどの光で、絵や文字をかいてみよう。
かいているところをデジタルカメラでさつえいすれば、かいた絵や文字を見ることができるんだ。
<用意するもの>
- ・懐中電灯やペンライトなど
- ・デジタルカメラやスマートフォン
※シャッタースピードなどを設定できるもの
※スマートフォンでは別途アプリが必要 - ・セロハン紙
- ・ハサミ
- ・セロハンテープや輪ゴム
<大人の方へ>
デジタルカメラの各種機能の設定が必要ですので、事前に設定方法を確認しておくか、取り扱い説明書などをご用意ください。
スマートフォンを利用する場合は標準のカメラ機能ではシャッタースピードなどの設定ができないため、別途アプリが必要となります。
参考)アプリ例(2017年8月29日現在)
「夜撮カメラ」Studio ra,labo.

■さつえいする場所を決めよう
-
懐中電灯の光がハッキリと見える、暗い場所を選ぼう。夕方の公園や電気を消した広い部屋で、大人と一緒にさつえいしようね。公園などでさつえいするときは、できるだけ街灯(がいとう)からはなれたほうが、絵や文字をしっかりとさつえいできるよ。
-
<大人の方へ>
夏の屋外で撮影する場合、虫除けスプレーなどの防虫対策が必要です。また、熱中症対策として、水やスポーツドリンクなどの飲料水、汗ふき用のタオルなどを準備しましょう。
■デジタルカメラやスマートフォンをセットしよう
-
1: デジタルカメラを三脚(さんきゃく)に取り付けて、動かないようにしよう。カメラを持ってさつえいすると、ブレてしまって上手くさつえいできないんだ。
-
2: シャッタースピードをセットできるコンパクトカメラの場合、シャッタースピードが2秒以上になるようにセットしよう。
※カメラによってはセットの仕方がちがったり、できない場合があります。 -
3: 一眼レフカメラの場合は「M(マニュアル)」モードで。シャッタースピードを「BULB(バルブ)」にすると、シャッターボタンを押している間、シャッターを開けておくことができるよ。「しぼり(F値)」は10以上にセットしよう。
-
スマートフォンでさつえいするときも、三脚に取り付けて、スマートフォンが動かないようにしよう。
※スマートフォンを三脚に取り付けるには、市販のアタッチメントが必要です。 -
スマートフォンでさつえいするときは、アプリを使ってシャッタースピードをセットしよう。 例であげたアプリは、「バルブ撮影」でセットできるよ。 ※アプリによって、セットの仕方などがちがうから、前もって調べておこうね。
■光に色をつけてみよう
-
1: セロハン紙を懐中電灯やペンライトにはると、光に好きな色をつけることができるよ。セロハン紙をちょうど良い大きさにハサミで切って、セロハンテープや輪ゴムでとめておこう。
■光で絵をかいてみよう!
-
1: 準備ができたら、カメラの前で懐中電灯を動かしてみよう。懐中電灯を動かしたとおりに光の線が写っているよ。うまくさつえいできるように、何回か練習してみよう。
-
2: マル、三角をかいてみたよ。ゆっくりかいたり、早くかいたりしてみよう。
-
3: 懐中電灯を動かしながら、カメラの前を横切ってみたよ。光の線は残っているのに、人のすがたは写らないんだ。ふしぎだね。
■いろんなことをためしてみよう!
-
1: 星をかいてみたよ。何もない空間に絵をかくのは難しいけど、練習すると上手くかけるようになるよ。
-
2: 羽をかいて天使になってみたよ。立っている人のうしろから、羽をかいているよ。
-
3: 今度は2人の背中に羽をかいて、空を飛んでいるポーズをしたよ。いろいろなポーズと光の線を組み合わせて、おもしろい絵をかいてみよう。
-
4: アニメや映画(えいが)などでよく見る、たたかいのシーンをさつえいしたよ。手からビームが出たり、バリアを作ったり…どんなシーンがさつえいできるかを、みんなで考えてみるのも楽しいよ。
-
5: 光で文字をかくこともできるよ。これはアルファベットの「K」だね。光の線がつながったままだと、何を書いているかわからなくなってしまうよね?だから、懐中電灯のスイッチを入れたり、切ったりしているよ。
-
6: 最後に、豆電球の絵と「でんき」という文字をさつえいしたよ。絵と文字を組み合わせた写真をさつえいすると、メッセージカードを作ったりすることもできるね。
■うまくさつえいできないときは?
-
1: 近くに街灯などの明るいものがあったり、シャッタースピードが長かったりすると、写真が明るくなってしまうよ。「しぼり(F値)」の数字が小さかったり、「感度(ISO)」が高すぎたりしても明るくなるから調整してみよう。
-
2: 光の線がとぎれてしまうのは、懐中電灯やペンライトなどの光を、きちんとカメラに向けていないからだよ。光が出ているところを、しっかりとカメラのほうに向けて動かしてみよう。
-
3: 文字をかくときは、文字の左右がさかさまになる「鏡文字(かがみもじ)」にして書こう。いつも通りに文字をかくと、さつえいしたときに読めなくなるよ。
(2017年8月時点の内容です)