知っているかな?「花火のまめ知識」

1 日本で初めて花火を見たのはだれ?

日本で初めて花火を見た人は、江戸幕府(えどばくふ)を開いた徳川家康(とくがわいえやす)だといわれているよ。徳川家康が見た花火はイギリス国王から贈られたもので、筒(つつ)の中につめた火薬が火柱のように上がる「手筒花火(てづつはなび)」だったんだ。当時はまだ、いまのような打ち上げ花火はなかったんだよ。

2 打ち上げ花火は、どの方向から見ても同じ形に見える?

丸い形をした打ち上げ花火は、横からでも、空の上からでも、花火の下からでも、同じように丸く見えるんだ。それは、まん丸いボールのような花火玉から、どの方向にも同じように星が飛び出すからなんだ。ただし、ハート型などの特別な形をした花火は、見る方向によって形がちがって見えるんだよ。

3 「たまやー」「かぎやー」のかけ声はなに?

花火大会に出かけると、花火が上がったときに「たまやー」とか「かぎやー」という「かけ声」をかける人がいることがあるよ。このかけ声は江戸時代に始まったもので、江戸(いまの東京)で打ち上げ花火を作っていた「玉屋(たまや)」と「鍵屋(かぎや)」というお店の名前をかけ声にしているんだ。花火大会で両方の花火が上がったとき、花火を見ていた人たちが、キレイだと思ったほうのお店の名前をさけんでいたんだって。

4 花火玉の大きさで、高さや大きさが変わる?

花火玉には、直径が約6.9cmの小さな「2.5号玉」から、直径が約114cmもある「40号玉」まで、いろいろな大きさがあるんだ。花火玉の大きさによって、空に上がる高さや花火の大きさは変わるんだよ。小さな「2.5号玉」は約80mの高さまで上がり、花火の直径は約50mに広がるんだ。もっとも大きな「40号玉」になると、なんと約750mの高さまで上がり、花火の直径も約750mになるんだ。

5 もっと楽しく、安心して花火を見るためには?

花火大会に出かけるときは、時間にゆとりをもって会場に着くようにしよう。見やすい場所(風下は煙がかかってキレイに見えないことがある)、トイレの場所、帰り道などを前もって調べておくこともわすれないようにしよう。大きな花火大会にはたくさんの人が集まるから、迷子にならないよう十分に気を付けようね。

(2017年8月時点の内容です)

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