太陽光発電のこれから

これからは、ソーラーパネルを使った太陽光発電が、世界中でたくさん使われることが期待されているよ。太陽光発電がこれまで以上にたくさん使われるようになる理由は、「地球温暖化(ちきゅうおんだんか)」などの環境問題(かんきょうもんだい)の解決や、石油や石炭、ガスなどの限られた資源(しげん)を大切に使うために役立つからなんだ。

石油や石炭、ガスなどを燃やすと、二酸化炭素(にさんかたんそ)などの温室効果ガスがたくさん出て、地球の温度が上がっていく地球温暖化につながるんだ。世界中で使われている電気は、石油や石炭、ガスを燃やして電気をつくる「火力発電所(かりょくはつでんしょ)」で主につくられているんだ。太陽光をつかった太陽光発電にすると、石油や石炭、ガスなどを燃やさずに電気をつくることができるから、環境(かんきょう)を守ることができるんだよ。そして、石油や石炭、ガスなどの限られた資源とはちがって、太陽光は太陽がある限り、ずっとずっと使っていくことができるんだ。地球にやさしく、限りなく使える太陽光で電気をつくることで、世界中の人々や国がかかえる、いろいろな問題が解決できるんだ。

ただし、これからもっと太陽光発電を利用していくためには、まだまだ解決しなければならないこともあるんだ。たとえば、くもりの日や雨の日は太陽光が弱くなるから、あまり電気をつくることができないんだ。真っ暗な夜や、雪でソーラーパネルがかくれてしまったりする場合には、まったく発電できなくなってしまうね。また、一つひとつの太陽電池でつくりだせる電気の量は少なく、たくさんの電気をつくろうとすると、とても広い土地が必要になるんだ。
そういった問題を解決できるようになれば、もっと太陽光発電が広まっていくかもしれないね。

参考記事:「地球温暖化について」を読む

こんなところに太陽光発電

みんなの身近な場所で、太陽光発電がつかわれているよ。ほかにもどんなものがあるか、みんなといっしょに考えてみよう。 

  • 家の屋根
  • 学校や工場、野球場などの大きな建物
  • 山や使われていない畑などの広い土地
  • 街灯(がいとう)や標識(ひょうしき)
  • 計算機やうで時計など
  • 車の屋根
  • 人工衛星
  • 灯台、通信しせつ

(2016年5月時点の内容です)

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