オールバーズでは自然由来の素材を
使ったシューズづくりにこだわる
履くだけで体感温度マイナス4℃を実現(同社調べ)
「THE NORTH FACE」をはじめ、海外アウトドアブランドなどを日本に浸透させてきたゴールドウイン。「自然と共生する商品を展開する当社では、地球温暖化を喫緊の課題と捉えている。アパレルはCO2排出量が多い産業と言われているが、環境負荷を抑えた事業活動に取り組んでいる」とゴールドウインCOOの森 光さんは話す。
2024年ゴールドウインは、アメリカのシューズブランドAllbirds(オールバーズ)と、⽇本国内での独占販売契約を締結。オールバーズは、他のスニーカーに多用される石油由来の素材を極力排除し、メリノウール、ユーカリなど自然由来の素材を使ったシューズづくりを貫く。2030年までには製品の製造から販売、廃棄に至るライフサイクル全体で排出されるCO2の実質ゼロをめざしており、2023年度のCO2排出量は平均5.5kgCO2 e*1、業界平均の14kgCO2 eと比べて半分以下だ。石油由来の製品づくりが主流のなか、自然由来品の製造・流通には、新たなサプライチェーンをつくる必要があり簡単ではない。「サステナビリティを語ることと行動することには大きな隔たりがあるが、ゴールドウインは実際に行動し、環境に責任を持つ姿勢を示している。これがパートナー契約締結の理由」と、オールバーズ創業者のティム・ブラウンさん。
オールバーズでは、今夏「足元クールビズ」プロジェクトを展開。近年、猛暑日が増えるなか、通気性に優れたスニーカーを履き「夏を1℃でも涼しくする」ことを推進する活動だ。一般的な革靴とオールバーズのスニーカーを履いた場合を比較すると体感温度が4.1℃下がるという結果が得られている。
同プロジェクトは関西電力が提供する社会貢献活動促進サービス「モアクト」と共創。「“ビジネスには革靴”という意識を変えていきたい。一人ひとりの行動変容が社会を変える一歩。事業活動を通じて持続可能な社会実現に貢献していきたい」と森さんは結んだ。


パワーコンディショナや蓄電池システムを手掛ける
オムロングループでは、事業を通じた社会課題解決のテーマとして、カーボンニュートラルの実現、デジタル化社会の実現、健康寿命の延伸の3つのテーマを掲げる。このうちカーボンニュートラル実現に向けて誕生したのが、家庭向けの「おうちdeソーラー」サービスだ。
このサービスは、オムロン ソーシアルソリューションズが太陽光発電設備と蓄電池を設置し、設備費用を月額で支払うもの。同社の向井友作さんは「環境にやさしい電気を使いたいが、設備導入の初期費用や維持管理が不安だというお客さまに対し、太陽光発電設備と蓄電池を利用しやすくするために生み出したサービス」とサービス開発の経緯を説明する。
同社では、関西電力が企業と生活者を結び社会貢献活動を促進するために開発したプラットフォーム「モアクト」を活用し、生活者の社会貢献への意識や行動変容を促す試みも行っている。2025年8月には太陽光発電について学ぶ子供向けイベントを実施。「普段の生活で人々がエネルギーを意識することは少ない。子供と一緒に来ている大人に必要性を認識してもらういい機会になった」と同社の中井琢也さんは振り返る。
「サービス提供を増やしていくことがカーボンニュートラルに直結する。現在は家庭向けサービスに限定しているが、今後法人への展開も検討している。脱炭素社会の実現に貢献していきたい」。中井さんは語ってくれた。

