プレスリリース
2008
2008年7月10日
関西電力株式会社
高浜発電所高燃焼度燃料(1号および2号機)の使用計画、洗浄排水処理装置(1、2号機共用ならびに3、4号機共用)の取替計画、使用済燃料輸送容器保管建屋(1~4号機共用)の対象物としてウラン・プルトニウム混合酸化物新燃料輸送容器を追加する計画に係る事前了解願いの提出について
[別 紙]
1. | 高浜発電所 高燃焼度燃料(1号および2号機)の使用計画の概要 |
(図1参照) |
(1)変更する施設名および変更内容 |
1号および2号機における取替燃料として、現在使用している燃料(集合体最高燃焼度48,000MWd/t;高燃焼度化ステップ1)※1より最高燃焼度制限を引き上げた高燃焼度燃料(集合体最高燃焼度55,000MWd/t;高燃焼度化ステップ2)※2を使用する。
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(2)変更理由 |
使用済燃料の発生量低減を目的として、高燃焼度燃料を使用する。 |
(3)構造および設備 |
高燃焼度燃料の仕様は以下のとおりである。
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(4)装荷計画 |
高燃焼度燃料は、平成23年度に実施予定の高浜発電所2号機第27回定期検査および平成24年度に実施予定の高浜発電所1号機第28回定期検査以降の取替燃料として装荷する予定である。 |
2. | 高浜発電所 洗浄排水処理装置(1、2号機共用ならびに3、4号機共用)の取替計画の概要 |
(図2参照) |
(1)取替える施設名および取替内容 |
1、2号機共用ならびに3、4号機共用の洗浄排水処理装置(逆浸透膜装置)を膜分離活性汚泥処理装置に取替える。 |
(2)取替理由 |
1、2号機共用ならびに3、4号機共用の洗浄排水処理装置(逆浸透膜装置)は設置後20年以上経過し、経年変化を起因とした不具合が見られることから、設備の信頼性向上および2次廃棄物発生量低減の観点から、膜分離活性汚泥処理装置に取替える。 |
(3)取替位置 |
1、2号機ならびに3、4号機の原子炉補助建屋内。 |
(4)構造および設備 |
膜分離活性汚泥処理装置では、膜分離浄化槽内に設置された精密ろ過膜により、洗浄排水中の粒子状放射性物質を分離するとともに、槽内に添加した活性汚泥(微生物)により、排水中の洗剤等の有機物を分解する。
処理された水は、洗浄排水モニタタンクに移送し、放射性物質濃度が十分低いことを確認した後、従来どおり放水口より放出する。また、分離された粒子状放射性物質は活性汚泥と合わせて定期的に抜き出し、脱水処理後、既設の雑固体焼却設備で焼却処理する。 |
(5)工事計画 |
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3. | 高浜発電所 使用済燃料輸送容器保管建屋(1〜4号機共用)の対象物としてウラン・プルトニウム混合酸化物新燃料輸送容器を追加する計画の概要 |
(図3参照) |
(1)変更する施設名および変更内容 |
1〜4号機共用設備の使用済燃料輸送容器保管建屋への一時保管対象物に、ウラン・プルトニウム混合酸化物新燃料を装てんした輸送容器と同新燃料を取り出した後の輸送容器を追加する。 |
(2)変更理由 |
今後、3、4号機のウラン・プルトニウム混合酸化物新燃料を受け入れるにあたり、使用済燃料貯蔵設備周辺における他作業との輻輳を避けて、より安全かつ円滑に作業を行うため、必要に応じて一時的に使用済燃料輸送容器保管建屋にウラン・プルトニウム混合酸化物新燃料を装てんした輸送容器を保管する。
また、ウラン・プルトニウム混合酸化物新燃料を取り出した後の輸送容器は、返送するまでの間、必要に応じて一時的に同建屋に保管する。 |
(3)変更する施設の位置 |
物揚岸壁南側の使用済燃料輸送容器保管建屋 |
(4)構造および設備 |
一時保管対象物を追加する使用済燃料輸送容器保管建屋は、主要構造が鉄筋コンクリート平屋建て(既設)であり、輸送容器が8基(使用済燃料輸送容器およびウラン・プルトニウム混合酸化物新燃料輸送容器合計)保管できるエリアを有している |
4. | 説明資料 |
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