プレスリリース

2008年7月10日
関西電力株式会社

高浜発電所高燃焼度燃料(1号および2号機)の使用計画、洗浄排水処理装置(1、2号機共用ならびに3、4号機共用)の取替計画、使用済燃料輸送容器保管建屋(1~4号機共用)の対象物としてウラン・プルトニウム混合酸化物新燃料輸送容器を追加する計画に係る事前了解願いの提出について[別 紙]

添付資料3

使用済燃料輸送容器保管建屋の対象物としてウラン・プルトニウム混合酸化物 新燃料輸送容器を追加する計画の概要

1. 施設の使用に関する説明
   海上輸送により発電所に到着した3号および4号機のウラン・プルトニウム混合酸化物新燃料輸送容器は、燃料取扱建屋にある使用済燃料貯蔵設備周辺のエリアに搬入し、輸送容器の開梱、新燃料取り出し等の受入作業を行う。


 ウラン・プルトニウム混合酸化物新燃料の輸送については、関係国との調整等が必要であり、同エリアで行われる定期検査、機器・設備の保修、使用済燃料搬出、ウラン新燃料受入等のその他の作業と重複しない時期に搬入できるとは限らない。




 このため、輸送船が発電所に到着した時点で、その他の作業が行われていた場合には、作業の輻輳を避け、より安全かつ円滑にウラン・プルトニウム混合酸化物新燃料の受入作業を行うため、ウラン・プルトニウム混合酸化物新燃料輸送容器を同エリア外に一時保管し、受入可能な状態になるまで待つ必要がある。




 また、ウラン・プルトニウム混合酸化物新燃料を取り出した後の輸送容器については、その他の作業に支障を及ぼさないよう、輸送船による回収が行われるまでの間、同エリア外に一時保管する必要がある。




 この一時保管場所として、平成16年に設置した使用済燃料輸送容器保管建屋を使用することとする。


2. 施設の安全設計に関する説明
   
 (1)建屋の遮へい設計
   使用済燃料輸送容器保管建屋で輸送容器8基が同時に一時保管された状態でも、建屋からの敷地周辺での空間線量率(直接線およびスカイシャイン)が合理的に達成できる限り小さい値になる遮へい設計である。具体的には、人の居住する可能性のある敷地境界外における放射線量が、他の建屋からの線量を含めても年間50μGyを超えない。


 また、同建屋(管理区域)外での線量率が2.6μSv/hを超えない。

 (2)放射線業務従事者の放射線防護
   使用済燃料輸送容器保管建屋屋内での放射線業務事業者の線量を合理的に達成できる限り低減できるよう、建屋内の保管エリアに遮へい壁を設ける等、放射線防護上の措置を講じた設計である。




 以上より、使用済燃料輸送容器保管建屋の安全設計に問題はない。


3. 周辺環境への影響に関する説明
   使用済燃料輸送容器保管建屋に一時保管する輸送容器は、表面汚染がないことおよび蓋等の密封が確認されており、新たに放射性廃棄物は発生しない。


 以上より、使用済燃料輸送容器保管建屋による周辺環境への影響はない。

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