プレスリリース
2005
2005年8月22日
関西電力株式会社
美浜発電所1号機の原子炉起動および調整運転の開始について
定期検査中の美浜発電所1号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力34万キロワット、定格熱出力103万1千キロワット)は、平成17年8月5日、A-主給水ポンプ下部ケーシングからのわずかな水漏れを確認し、その調査と補修のため、同日予定していた原子炉起動を延期しました。
調査の結果、A-主給水ポンプ下部ケーシングについて、第2段車室から第3段車室へ向かう流路の第2段出口付近に貫通欠陥が確認されました。
原因については、鋳造製品である当該ケーシングの製造過程で発生した内在欠陥(鋳巣欠陥)が、板厚方向にほぼ直線状に連続的に存在していましたが、その後の当該ポンプの運転に伴う内圧等により、内在欠陥がつながって貫通欠陥に至り、漏えいが発生したものと推定されました。
対策として、当該漏えい箇所については、工場にて内在欠陥(鋳巣欠陥)を除去し、溶接補修を実施することとしました。
その後、溶接補修を実施し、ケーシング部の耐圧試験およびポンプの組立てが完了したことから、今後、当該ポンプの試運転を行い、健全性を最終確認したうえで、明日、8月23日午後に原子炉を起動し、24日未明にも臨界に達する予定です。
その後は諸試験を実施し、25日夕刻には定期検査の最終段階である調整運転を開始し、9月下旬には経済産業省の最終検査を受けて本格運転を再開する予定です。
以 上