プレスリリース

2002年3月1日

当社前田特別顧問のWANO(世界原子力発電事業者協会)理事会議長就任内定について

 当社特別顧問の前田 肇(まえだ はじむ)が、2月22日、ベルリンで開催さ れていたWANO(World Association of Nuclear Operators:世界原子力発電事業者協会)理事会において、次期議長に就任することが内定しました。理事会議長に日本人が就任するのは、初めてのことです。

 WANOは、1986年のチェルノブイリ発電所事故を契機に、世界の原子力発電事業者間で、原子力発電所の安全性、信頼性の向上を図るため、1989年5月に設立された民間の国際組織です。主な活動内容は、運転経験情報の交換、ピアレビュー(会員間での相互評価)、専門技術開発、技術支援・技術交換などで、現在、35の国や地域から、世界の全ての商業用原子力発電所を保有する事業者が会員となっています。当社はこれまで、各国の原子力発電所で実施されたピアレビューに専門家を派遣するなど、積極的にWANOの活動に参加して参りました。

 WANOでは、世界に4ヶ所ある地域センター(アトランタ、モスクワ、パリ、東京)が実務にあたり、ロンドンの調整センターで、全体の業務調整を行っています。さらにその上部機関として、4つの地域センターから各2名ずつ、計8名で理事会が構成され、全体方針の策定と実務の管理を行っています。今回、前田が就任するのは、このWANO理事会の議長職で、現在はINPO(Institute of Nuclear Power Operations:全米原子力発電運転協会)元理事長のザック・ペート氏が務めており、前田が就任すれば、4代目の議長となります。

 前田の議長就任は、3月17日にソウルで開催されるWANO理事会にて正式に決定される予定ですが、これに先駆けて、2月28日、WANOがロンドンで内定を発表したもので、実際の就任時期は今年7月の予定です。
 当社は今後とも、原子力発電所の安全性・信頼性向上の観点から、WANOの活動に貢献していきたいと考えております。

以 上 

<参考資料>


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