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高浜発電所だよりVOL.136 2023年2月発行

高浜発電所

高浜発電所4号機の原子炉自動停止について

 1月30日に、運転中の高浜4号機で原子炉が自動停止する事象が発生しました。
 高浜町の皆さまをはじめ、社会の皆さまにご心配をおかけしておりますこと、深くお詫び申し上げます。
 現在、自動停止に至った原因の調査を進めており、引き続き、原因の特定に全力を尽くしてまいります。

事象発生時の概要

中性子の減少を示す警報が発信し、原子炉が自動停止
原子炉は安全に停止しており、環境への放射能の影響もないことを確認しています

 原子炉容器の周囲には、中性子※1を測定する検出器(以下、中性子検出器)を4つ設置しており、今回、そのうち2つの検出器で中性子の減少を示す警報が発信し、原子炉が自動停止※2しました。
 その際、プラントは安全に停止しており、高浜発電所周辺のモニタリングポスト※3の数値に異常はなく、環境への放射能の影響もないことを確認しています。
 停止後も原子炉や燃料に異常はなく、正常に冷却された状態を維持しています。

原子炉格納容器 原子炉容器拡大図

※1 核分裂の仕組み(中性子とは)

原子力発電の燃料であるウランの原子核に中性子が当たると、原子核が分裂します。この現象を『核分裂』といいます。このとき核分裂と一緒に熱が発生します。原子力発電所では、この熱を利用して電気をつくっています。

※2 異常発生時には、原子炉が自動停止する設計になっています

原子力発電所では、万が一、異常が発生した場合、異常を早期に発見し、自動的に制御棒を挿入して、ただちに核分裂を止め、原子炉を停止するようになっています。

制御棒

※3 原子力発電所の周辺に設置し、空気中の放射性物質の濃度、放射線量率等を測定しています。

以下で原因調査の状況をご説明します。

原子炉自動停止の原因を調査しています

 自動停止前後のプラントパラメータ(流量や圧力等のデータ)の確認、設備の健全性および運転操作等の調査を実施しました。その結果、プラントパラメータや中性子検出器等に異常はありませんでした。また、制御棒※4の操作に関連する作業は行っていないことを確認しました。現在、制御棒駆動装置等の詳細調査を進めています。

調査状況(警報が発信する可能性のある要因について調査を実施)

調査状況の図

今後の予定

引き続き、制御棒駆動装置の部品をメーカの工場で調査するとともに、発電所でも装置等の詳細な点検を行っていく予定です。今後も原因の特定に全力を尽くすとともに、皆さまに調査状況をお知らせしてまいります。

ミライスイッチ

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