美浜発電所 運営状況
美浜発電所だよりVOL.119 2023年6月発行
美浜発電所 運営状況
半世紀に亘って原子力発電を支えていただいている若狭地域はゼロカーボン電気のふるさとです。これからも地域の皆さまと社会のゼロカーボン化に貢献してまいります。
※1:ゼロカーボン・・・地球温暖化の原因となる、温室効果ガスの多くを占める二酸化炭素の排出量を実質ゼロにすること。
社外有識者を主体とする
「第26回原子力安全検証委員会」を開催しました
美浜発電所3号機事故※1再発防止対策の取組状況等について社外有識者の方々に審議していただきました
5月26日に、当社の本店(大阪市)と東京支社をオンラインでつなぎ、社外有識者の方々を主体とする原子力安全検証委員会※2を開催しました。
委員会では、「美浜発電所3号機事故再発防止対策の取組状況」、「原子力発電の安全性向上に向けた自主的かつ継続的な取組みのさらなる充実(ロードマップ)の取組状況」等について審議していただきました。委員の方から「トラブル防止には現場における作業員等の関係者間のコミュニケーションが重要である。」「現場観察において管理職が自ら勉強し、実施することは大変良いことである。今後も協力会社と一緒に学ぶ姿勢を持っていただきたい。」等のご意見をいただきました。
当社は、今後も社外有識者のご助言をいただきながら、原子力発電のたゆまぬ安全性向上に取り組んでまいります。
- ※1:美浜発電所3号機事故…2004年8月9日に発生させてしまった美浜発電所3号機タービン建屋での2次系配管破損事故。
- ※2:原子力安全検証委員会…「美浜発電所3号機事故再発防止対策」、「原子力発電の自主的・継続的な安全への取組み」、「原子力の安全文化醸成活動」についてご助言等をいただくための社外有識者を主体とした組織。
美浜発電所3号機 サルパ襲来に伴う対応
4月21日から23日にかけ、3号機取水口へのサルパ※1の流入が急増しました。
流入したサルパの除去が追いつかなくなると、海水を取水するポンプの流量を減らしてサルパの流入量を少なくする必要があり、3号機の電気出力を抑制することになります。発電所では、安全安定運転に支障をきたさないよう、昼夜問わず万全の体制でサルパの除去作業を行いました。
※1:サルパ・・・ ゼラチン質の動物プランクトンでホヤの仲間
3号機取水口へ流入したサルパ
〈除去作業の様子〉