美浜発電所3号機 主な安全性向上対策工事の実施状況
美浜発電所だよりVOL.100 2020年3月発行
美浜発電所3号機は新規制基準に適合するための安全性向上対策工事を実施しています。現在、津波対策のための防潮堤設置工事や耐震性向上のための炉内構造物取替工事等を進めているところです。今後も引き続き安全最優先で取り組んでまいります。
事故の制圧・拡大防止を図るための対策本部となる緊急時対策所を設置しています。
事故対応が膨大かつ長期化した場合の支援を目的に、主に、初動要員の宿直場所、要員待機場所、資機材受入れ及び保管場所として、自主的に設置しています。
美浜発電所1、2号機の解体に向け、原子炉容器内外の残存放射能調査を実施しています。また、放射性物質を含まないタービン建屋内機器の解体撤去工事についても順次実施しています。
美浜発電所3号機事故(※1)再発防止対策の取組状況等について社外有識者の方々に審議いただきました
当社は、2019年11月29日に本店(大阪市)にて社外有識者の方々を主体とする原子力安全検証委員会(※2)を開催しました。
委員会では、「原子力発電の安全性向上に向けた自主的かつ継続的な取組みのさらなる充実(ロードマップ)の取組状況」や「美浜発電所3号機事故再発防止対策の取組状況」等について審議していただき、委員の方から、「労働災害はゼロを目指すべきもの。原子力発電所での労働災害は社会への影響が大きく、その事を十分自覚して取り組んでいただきたい」等のご意見をいただきました。
当社は、今後も社外有識者の助言をいただきながら、原子力発電のたゆまぬ安全性向上に取り組んでまいります。
- ※1:美浜発電所3号機事故…2004年8月9日に発生させてしまった美浜発電所3号機タービン建屋での2次系配管破損事故。
- ※2:原子力安全検証委員会…原子力安全検証委員会「原子力の安全文化醸成活動」について助言等をいただくための社外有識者を主体とした組織。