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お客さまに高品質な電気を届ける配電ネットワークの構築と保守・運用
配電部門は、変電所からお客さまへ電気をお届けする「配電ネットワーク」と、それらを高度に運用していくための「情報通信ネットワーク」を総合的に構築し、保守・運用を行っています。お客さまに最も近い技術部門として、社会やお客さまのニーズに迅速かつ的確に対応することが重要な使命です。具体的には、停電時間短縮や配電系統の遠隔監視・運用のための配電線自動運用システム導入、環境調和を目指した地中化、作業環境改善のための間接活線工法開発、そして、低炭素社会実現に向けた太陽光発電などの分散型電源の系統連系対応など、広範囲にわたりさまざまな取組みを行っています。
配電ネットワークと情報通信ネットワークが融合したシステムとして、遠隔検針などを実現する「スマートメーターシステム」の導入を、全国に先駆けて取り組んできたほか、分散型電源の増加を視野に入れて配電自動化システムの更なる高度化を検討しています。このように配電部門は、最新技術を取り入れて設備や業務の高度化を推進しながら、お客さまに安全で安定した高品質な電気をお届けするため、総力を挙げて取り組んでいます。
スマートメーターシステムは、お客さまのご家庭に設置している電力メーターを、通信機能を持つスマートメーターに交換するとともに、関西電力グループの光ファイバ網を活用することで、検針などの計量関係業務を営業所から遠隔で行うことができるシステムです。全国に先駆けて開発を進め、2008年度より試験実施を開始し、2022年度末時点で一部取替作業が困難な場所などを除く全てのお客さまへ導入しています。本システムの導入により更なる業務運営の効率化を図るとともに、30分ごとの電気の使用状況の把握が可能となり、節電等に役立てることが期待できます。
現在、低炭素社会の実現に向けて太陽光発電が急速に普及していますが、天候により出力変動が激しいため、配電系統ではその出力変動に応じて電圧を適正に維持・管理できるしくみの強化が課題となっています。
そこで、これまでの配電自動化システムの機能に加え、”光通信対応機器の導入”、”通信の高速・大容量化”、”監視・制御システムの機能拡充”により、系統状態をきめ細かく監視するとともに電圧制御を高度化し、再生可能エネルギー連系可能量拡大に向け取り組んでいます。
この「配電自動化システム」と、上記「スマートメーターシステム」を効果的に組み合わせ「配電網高度化」を実現させることで、低炭素社会の実現に貢献していきます。
※写真は2020年3月以前のものです。2020年4月1日より、送配電事業は関西電力送配電株式会社が行っております。
高低圧配電設備の建設・保守作業は、作業員が保護具(高圧ゴム手袋、絶縁上衣など)を着用し、充電した線路に直接触れる直接活線工法を採用してきました。
直接活線工法は、直接設備に触れて作業を行うため、感電やアークにより受傷するリスクが高いです。また保護具を装着するため、酷暑時期には大量の発汗を伴うことで疲労度が高く集中力が低下するなど、安全上の課題があるため、「感電事故の防止」と「作業環境の改善」に向け、充電した線路から十分な安全距離を確保した状態で直接設備に触れることなく作業を行う間接活線工法を2008年より導入しています。
以降、適用作業の拡大を図るため、作業検証により、新機材の開発・導入や新工法の確立を進めています。
配電部門の最大の業務は、お客さまへ「安全・安定した電気をお届けする」という関西電力の創業当時からの変わらぬ使命に直結したものであり、たとえ関西電力グループを取り巻く環境が目まぐるしく変化しても、決して変わることのない関西電力グループの基盤となるものです。台風などの非常災害時には、停電したお客さまへ一刻も早く電気をお届けするため、全社一丸となり全力で復旧を行います。送電後にお客さまから「ほんと助かった。ありがとう!!」といった励ましのお言葉を頂戴したときや、電気の灯とともにお客さまが笑顔になられたときには、今まで体験した事がない達成感を味わうことができます。また、変わらぬ使命を果たし続けるためには、どのような環境変化に対しても、私たち自身が変わっていかなければならないと考えています。より安全で、より安定した電気をお届けするためには、配電・通信設備やシステムを更に高度化して運用していく必要があります。例えば、スマートメーターシステムの開発もその1つであり、プロジェクト内で自分が携わった設備やシステムが現場導入されたときには、非常にやりがいを感じます。